解説
『父と暮せば―ロシア語対訳』(井上事務所)
「電光石火の早業だった。万里さんはあっという間に翻訳してしまったんです。万里さんが、念のためにロシア人にも見てもらってちょうだいとおっしゃるので、そうしたところ、一ヶ所も手を入れるところがない、すばらしい台本ですという感嘆の声を添えて返ってきました。モスクワの劇場では、舞台上方のスクリーンに父親役の沖恂一郎さんと娘役の斉藤とも子さんの演技に合わせて、米原万里訳のロシア語台詞を投影しました。
すばらしい反響でしたよ。モスクワ市民は万里さんのロシア語に、始めから終いまで、心を揺さぶられつづけていました」(井上ひさし談)
【この解説が収録されている書籍】
すばらしい反響でしたよ。モスクワ市民は万里さんのロシア語に、始めから終いまで、心を揺さぶられつづけていました」(井上ひさし談)
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初出メディア

米原万里展「ロシア語通訳から作家へ」図録 2008年10月刊
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