解説

『打ちのめされるようなすごい本』(文藝春秋)

  • 2020/10/02
打ちのめされるようなすごい本  / 米原 万里
打ちのめされるようなすごい本
  • 著者:米原 万里
  • 出版社:文藝春秋
  • 装丁:文庫(583ページ)
  • 発売日:2009-05-08
  • ISBN-10:4167671042
  • ISBN-13:978-4167671044
内容紹介:
「ああ、私が10人いれば、すべての療法を試してみるのに」。2006年に逝った著者が最期の力をふり絞って執筆した壮絶ながん闘病気を収録する「私の読書日記」(「週刊文春」連載)と、1995年から2005年まで10年間の全書評。ロシア語会議通訳・エッセイスト・作家として活躍した著者の、最初で最後の書評集。
その全生涯にわたって米原万里は本を読み続け、そして信じられないほどたくさんの書評を書きつづけた。彼女の全書評を集めた本書の特徴の一つは、いつも前のめりに驀進(ばくしん)する文章の力強さである。

書評の筆をとるときの彼女は、読者が読んで得をしない本は絶対に取り上げないという態度を崩さなかった。気に入った本、読者に薦めたい書物だけを取り上げた。つまり惚れ抜いた本にだけ書評を書く。力強い文章も、また核心を鋭く見抜く焦点の深さも、彼女のこの態度から生まれた。




【この解説が収録されている書籍】
井上ひさしの読書眼鏡 / 井上 ひさし
井上ひさしの読書眼鏡
  • 著者:井上 ひさし
  • 出版社:中央公論新社
  • 装丁:文庫(185ページ)
  • 発売日:2015-10-23
  • ISBN-10:4122061806
  • ISBN-13:978-4122061804
内容紹介:
面白くて、恐ろしい本の数々-。足かけ四年にわたり『読売新聞』読書面に連載された書評コラム「井上ひさしの読書眼鏡」三十四編。そして、藤沢周平、米原万里の本を論じる。著者の遺稿となった書評集。

ALL REVIEWS経由で書籍を購入いただきますと、書評家に書籍購入価格の0.7~5.6%が還元されます。

打ちのめされるようなすごい本  / 米原 万里
打ちのめされるようなすごい本
  • 著者:米原 万里
  • 出版社:文藝春秋
  • 装丁:文庫(583ページ)
  • 発売日:2009-05-08
  • ISBN-10:4167671042
  • ISBN-13:978-4167671044
内容紹介:
「ああ、私が10人いれば、すべての療法を試してみるのに」。2006年に逝った著者が最期の力をふり絞って執筆した壮絶ながん闘病気を収録する「私の読書日記」(「週刊文春」連載)と、1995年から2005年まで10年間の全書評。ロシア語会議通訳・エッセイスト・作家として活躍した著者の、最初で最後の書評集。

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