『本の雑誌血風録』(朝日新聞出版)

森 まゆみ
珍しい零細企業小説、反会社人への福音書これはもう書評しなくても読まれる本だろう。でもやっぱり面白い。初々しい。私は「本の雑誌」の七、八号目…
書評
1984年、地域雑誌『谷中・根津・千駄木』を創刊、2009年の終刊まで編集人を務める。専門は地域史、近代女性史、まちづくり、アーカイブ。
98年に『鴎外の坂』で芸術選奨文部大臣新人賞、03年に『「即興詩人」のイタリア』でJTB紀行文学大賞、14年に「青鞜の冒険」で紫式部文学賞を受賞。そのほかサントリー地域文化賞、建築学会賞(文化賞)他。
著書に『「谷根千」の冒険』『女三人のシベリア鉄道』『海に沿うて歩く』『おたがいさま』『暗い時代の人々』『子規の音』など多数。
珍しい零細企業小説、反会社人への福音書これはもう書評しなくても読まれる本だろう。でもやっぱり面白い。初々しい。私は「本の雑誌」の七、八号目…
貴婦人の謎解明、面白く悲しい結末題を見ただけでワクワク、収録ファッション画カラー多数を眺めればゾクゾク。 男のパリ出世すごろくである前著『…
回顧のふりの雑誌論、職人びいき貫き好感辛口コラムニスト山本夏彦の本業はインテリア雑誌の主宰者である。「木工界」から「室内」を創刊して四十年…
国際的なジャーナリストになりたかった。TBSのワシントン支局長にアメリカでのポストを得たいと相談した。前向きの返事があった。ビザを取る打ち合わ…
大正、そして昭和の戦前、女性に選挙権がない時代、父に、夫に、息子に従って生きるのが当たり前だった時代に、それに抗して自分で自分の人生を切り…
明治の日本に暮らした外国人の記録は結構たくさん残っている。すぐ思いつくだけでもお雇い外国人医師の「ベルツの日記」、人類学者モースの「日本そ…