1964年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。文筆家、編集者。大正大学表現学部客員教授。著書『ポスト・ムラカミの日本文学』(朝日出版社)、『極西文学論』(晶文社)、『再起動せよと雑誌はいう』(京阪神エルマガジン社)ほか、共著『「鍵のかかった部屋」をいかに解体するか』(バジリコ)、共編著『編集進化論』…もっと読む
- 『毒身温泉』(講談社)仲俣 暁生
エルドラードへの希望関東大震災の翌年である大正十三年に設立された財団法人同潤会により、翌十四年から昭和初期にかけ東京市内および近郊に建設さ…
書評 - 『八日目の蝉』(中央公論新社)仲俣 暁生
子を生す「母」たちの家綿矢りさの『夢を与える』や桜庭一樹の『少女七竈と七人の可愛そうな大人』『赤朽葉家の伝説』など、このところ若手女性作家…
書評 - 『ゴールデンスランバー』(新潮社)仲俣 暁生
エンタテインメントの外部へ!エンタテインメント小説のすぐれた書き手の作品に接するたび、同じ日本語によるフィクションでも、エンタテインメント…
書評 - 『渡良瀬』(新潮社)仲俣 暁生
歴史の地層と見事な対照東京での暮らしに見切りをつけ、幼い子供3人を抱えた若い夫婦が、北関東の古河(こが)という町に引っ越してくる。長女は会…
書評 - 『沈むフランシス』(新潮社)仲俣 暁生
あらためて証明した力量編集者から小説家に転じ、デビュー作の長編「火山のふもとで」で読売文学賞を受賞した著者の2作目。東京での生活と、13年間…
書評 - 『バイ貝』(双葉社)仲俣 暁生
資本主義の無間地獄日々の暮らしは売買の繰り返しである。資本家でもない限り、労働力を提供して稼いだ金でモノを買い、買ったモノの代金を支払うた…
書評 - 『Get back,SUB!』(本の雑誌社)仲俣 暁生
サブカルチャーの源への旅「ヒッピー・ラディカル・エレガンス」。古本屋で偶然出会った雑誌に記された三つの言葉が、すべてのはじまりだった。これ…
書評 - 『ピストルズ』(講談社)仲俣 暁生
「小説」を自在に操る東北地方の小集落〈神町(じんまち)〉を舞台に書き続けられてきた、この作家のライフワーク的連作の最新長編。伊藤整文学賞ほ…
書評 - 『製鉄天使』(東京創元社)仲俣 暁生
少女たちの精神史を再話山陰地方の架空の村を舞台に、山人の血を受け継ぐ万葉以下、毛毬、瞳子と続く製鉄所一族の女三代記を描いた「赤朽葉(あかく…
書評 - 『ミゲル・ストリート』(岩波書店)仲俣 暁生
故郷への愛情込めた物語ミゲル・ストリートは、トリニダード・トバゴの首都ポート・オブ・スペインの下町にある通りの名だ。南米ベネズエラ沖合にあ…
書評 - 『パンク侍、斬られて候』(角川書店)仲俣 暁生
本作をひとことで言うなら、「時代劇」の形式を借りて書かれたスラプスティックな法螺(ほら)話である。「スラプスティック」と言われてもピンとこ…
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