
1954年東京生まれ。東京大学卒、ハーバード大学スラヴ語学文学科に学ぶ。2017年10月現在、東京大学教授。2002年、『徹夜の塊 亡命文学論』(作品社)でサントリー学芸賞、2004年、『ユートピア文学論』(作品社)で読売文学賞評論・伝記賞を受賞。著書に『屋根の上のバイリンガル』(白水社)、『ユートピアへの手紙』(河出書房新社)、訳書に『賜物』(河出書房新社)、『ナボコフ全短篇』(共訳、作品社)、スタニスワフ・レム『ソラリス』(国書刊行会)、シンボルスカ『終わりと始まり』(未知谷)など。
- 著作:
沼野 充義の書評/解説/選評
- 『ソビエト・ミルク: ラトヴィア母娘の記憶』(新評論)沼野 充義
隷属と自由の間で揺れる若い魂の記録現代ラトヴィアの女性作家による話題作である。人口二百万足らずのバルト地方の小国で五万部売れるベストセラー…
書評 - 『昼の家、夜の家』(白水社)沼野 充義
今、世界で最も注目を浴びている作家といえば、先ごろノーベル文学賞を受賞したポーランドの女性作家、オルガ・トカルチュクでしょう。2010年発売、…
書評 - 『新人文感覚1 風神の袋』(羽鳥書店)沼野 充義
巨大な知と視覚的快楽の迷宮を渉猟する第一巻がほぼ九百ページ、第二巻が千ページもある途方もない規模の本だ。気軽に寝っ転がって読んだり、散歩に…
書評 - 『ブック・カーニヴァル』(自由國民社)沼野 充義
書物と書物の意外な結びつきで"壮大な宇宙"あまりに厚い本なので、思わず物差しを取り出し、測ってみた。厚さがほぼ6センチもある。ペー…
書評 - 『源氏物語 A・ウェイリー版1』(左右社)沼野 充義
古くて新しい現代の世界文学『源氏物語』には、与謝野晶子を初めとして、谷崎潤一郎、円地文子、瀬戸内寂聴などによる数多くの近・現代日本語訳があ…
書評 - 『井上陽水英訳詞集』(講談社)沼野 充義
翻訳で歌詞の深層解き明かすアメリカ出身の日本文学者として高名なロバート・キャンベルと井上陽水。この組み合わせは何やら唐突で思いがけないもの…
書評
沼野 充義の読書日記/コラム/対談・鼎談