書評

『おじさんあそびましょ』(絵本館)

  • 2018/08/28
おじさんあそびましょ / 長 新太
おじさんあそびましょ
  • 著者:長 新太
  • 出版社:絵本館
  • 装丁:単行本(1ページ)
  • 発売日:2006-10-01
  • ISBN-10:4871101592
  • ISBN-13:978-4871101592
内容紹介:
ゆったりとひろがる青い水平線。アザラシの愛らしさと、とぼけたおじさん。アザラシのぼくとおじさんのひとときが、気持ちよく描かれた1979年の絵本、待望の復刊。
故・長新太さんの絵本の新刊が出た(ALL REVIEWS事務局注:本書評執筆時期は)。『おじさん あそびましょ』。新刊といっても、だから新作ではない。1979年に他の出版社から一度出て、その後、品切れで絶版になっていたものの、待望の復刊ということらしい。

アザラシの男のコが主人公。主人公は自己紹介した後、すぐ「ぼくのおじさん」がいたのでみんなに紹介したりするが、人違いで、それは島に釣りにきた知らないおじさんだった。

アザラシの男のコと、知らないおじさんは、そのうち仲よしになって、おにごっことか、なわとびとかして、あそんだ。

ひろーい海と、おおきーい空と、ぽつんとある島の景色。の中で、おじさんとアザラシの男のコの時間がすぎていく。

のーんびりしていて、おおらかで、たのしい。おじさんも、アザラシの男のコも、なわとびして遊ぶ魚もみんなかわいい。

水平線の奥の方では、かつお鳥も、あっちいき、こっちいきで一日飛んでいる。

おだやかな波が、ずうーっとたゆたっていて、少しずつ、少しずつ、時間がたって、空の色も変わっていく。

暗くなったら、あざらしに似てる釣りにきたおじさんは、ボートに乗って帰ってった。

「おじさんさようなら」

といって、アザラシの男のコもうちへ帰るのだった。帰ってくところは「もぐっているのでみえません」とアザラシの男のコはかいせつしている。おじさんが見ても、すごくいい本。
おじさんあそびましょ / 長 新太
おじさんあそびましょ
  • 著者:長 新太
  • 出版社:絵本館
  • 装丁:単行本(1ページ)
  • 発売日:2006-10-01
  • ISBN-10:4871101592
  • ISBN-13:978-4871101592
内容紹介:
ゆったりとひろがる青い水平線。アザラシの愛らしさと、とぼけたおじさん。アザラシのぼくとおじさんのひとときが、気持ちよく描かれた1979年の絵本、待望の復刊。

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初出メディア

朝日新聞

朝日新聞 2006年12月24日

朝日新聞デジタルは朝日新聞のニュースサイトです。政治、経済、社会、国際、スポーツ、カルチャー、サイエンスなどの速報ニュースに加え、教育、医療、環境、ファッション、車などの話題や写真も。2012年にアサヒ・コムからブランド名を変更しました。

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