1952年京都市生れ。京都大学名誉教授。『乱視読者の帰還』で本格ミステリ大賞、『乱視読者の英米短篇講義』で読売文学賞を受賞。主な訳書にナボコフ『透明な対象』、『ディフェンス』、『ナボコフ短篇全集』(共訳)、リチャード・パワーズ『ガラテイア2.2』など。
- 著作:
若島 正の書評/解説/選評
- 『この道の先に、いつもの赤毛』(早川書房)若島 正
やわらかな光が包む人間の善良さ「マイカ・モーティマーのような男は、何を考えて生きているのかわからない」。アン・タイラーが八十歳に近づいたと…
書評 - 『運河の家 人殺し』(幻戯書房)若島 正
緊張感が快感に変わる「硬い小説」ジョルジュ・シムノンといえば、メグレ警視のシリーズが世界的に有名だが、「硬い小説(ロマン・デュール)」と呼…
書評 - 『「細雪」の詩学: 比較ナラティヴ理論の試み』(田畑書店)若島 正
著者の呼吸の変化まで、つぶさにまだ十代の頃に一九八四年度の文藝賞を受賞してデビューした作家の平中悠一が、谷崎潤一郎の『細雪』をナラティヴ理…
書評 - 『不死鳥と鏡』(論創社)若島 正
凝りに凝った歴史ファンタジーSF、ファンタジー、さらにミステリも書いたアメリカの大衆小説家アヴラム・デイヴィッドスンは、該博な知識をもとにし…
書評 - 『40歳から凡人として生きるための文学入門』(幻戯書房)若島 正
開き直って、地に足がついた読み方『40歳から凡人として生きるための文学入門』と題名にある。40歳以上、しかも凡人という二つの条件をクリアしてい…
書評 - 『アーサー・マッケン自伝』(国書刊行会)若島 正
言葉で作り出すもう一つの生本書は、怪奇幻想文学の巨匠として、我が国でも平井呈一の個人全訳による『アーサー・マッケン作品集成』全六巻などを通…
書評
若島 正の読書日記/コラム/対談・鼎談