1952年京都市生れ。京都大学名誉教授。『乱視読者の帰還』で本格ミステリ大賞、『乱視読者の英米短篇講義』で読売文学賞を受賞。主な訳書にナボコフ『透明な対象』、『ディフェンス』、『ナボコフ短篇全集』(共訳)、リチャード・パワーズ『ガラテイア2.2』など。
- 著作:
若島 正の書評/解説/選評
- 『ことばの番人』(集英社インターナショナル)若島 正
世界はすべて「校正」でできている俗に、「校正恐るべし」という。いくら目を凝らして文章の校正をしても、必ずどこかに誤植や間違いはひそんでいる…
書評 - 『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』(河出書房新社)若島 正
スキャンダラスな裏文学史『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』という題名を見て、ただちに思い出されるのは、ウラジーミル・ナボコフの『セバスチ…
書評 - 『月曜か火曜』(エトセトラブックス)若島 正
書物という「物」の中で生きている精神『月曜か火曜』は、今からおよそ百年前の一九二一年にヴァージニア・ウルフが夫のレナード・ウルフとともに始…
書評 - 『アカデミアを離れてみたら――博士、道なき道をゆく』(岩波書店)若島 正
「末は博士か大臣か」という文句が存在したのは遠い昔のこと。いまではどちらも希少価値がなくなっている。大臣はポストだからまだいい。博士のほう…
書評 - 『この道の先に、いつもの赤毛』(早川書房)若島 正
やわらかな光が包む人間の善良さ「マイカ・モーティマーのような男は、何を考えて生きているのかわからない」。アン・タイラーが八十歳に近づいたと…
書評 - 『運河の家 人殺し』(幻戯書房)若島 正
緊張感が快感に変わる「硬い小説」ジョルジュ・シムノンといえば、メグレ警視のシリーズが世界的に有名だが、「硬い小説(ロマン・デュール)」と呼…
書評
若島 正の読書日記/コラム/対談・鼎談