
1952年京都市生れ。京都大学名誉教授。『乱視読者の帰還』で本格ミステリ大賞、『乱視読者の英米短篇講義』で読売文学賞を受賞。主な訳書にナボコフ『透明な対象』、『ディフェンス』、『ナボコフ短篇全集』(共訳)、リチャード・パワーズ『ガラテイア2.2』など。
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若島 正の書評/解説/選評
- 『追憶の東京:異国の時を旅する』(早川書房)若島 正
街が忘れつつある記憶を探る幻視行東京に十年余り滞在した経験を持つ、英国在住のアメリカ人作家による紀行エッセイ――こう言われるだけで、読者はつ…
書評 - 『ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ』(国書刊行会)若島 正
世界をつかまえるために繰り返す中学生のときにパソコンを手にした人間が、ブログを開設してそこで書き続けた。十五年以上経ったいま、「ミック・エ…
書評 - 『指差す標識の事例 上』(東京創元社)若島 正
歴史とは何かを問う緻密な迷路英国人は歴史小説好きである。近年でも、トマス・クロムウェルを主人公にして十六世紀の英国史を描いたヒラリー・マン…
書評 - 『賢者たちの街』(早川書房)若島 正
ニューヨークの魅惑と幻滅描く秀作時は一九三八年。マンハッタンでタイピストとして働いていた、本書『賢者たちの街』の語り手であるケイト・コンテ…
書評 - 『大忙しの蜜月旅行』(東京創元社)若島 正
恋愛小説と推理小説の芳醇な結婚アガサ・クリスティと並んで、英国探偵小説のいわゆる黄金期を飾る作家の一人であるドロシー・L・セイヤーズに、ピ…
書評 - 『書をステディ町へレディゴー』(誠光社)若島 正
これ、読んでどうなるのか『書をステディー町へレディゴー』。このタイトルを見た瞬間に、評者は本屋へレディゴーした、というのはもちろんウソであ…
書評
若島 正の読書日記/コラム/対談・鼎談