
1952年京都市生れ。京都大学名誉教授。『乱視読者の帰還』で本格ミステリ大賞、『乱視読者の英米短篇講義』で読売文学賞を受賞。主な訳書にナボコフ『透明な対象』、『ディフェンス』、『ナボコフ短篇全集』(共訳)、リチャード・パワーズ『ガラテイア2.2』など。
- 著作:
若島 正の書評/解説/選評
- 『指差す標識の事例 上』(東京創元社)若島 正
歴史とは何かを問う緻密な迷路英国人は歴史小説好きである。近年でも、トマス・クロムウェルを主人公にして十六世紀の英国史を描いたヒラリー・マン…
書評 - 『賢者たちの街』(早川書房)若島 正
ニューヨークの魅惑と幻滅描く秀作時は一九三八年。マンハッタンでタイピストとして働いていた、本書『賢者たちの街』の語り手であるケイト・コンテ…
書評 - 『大忙しの蜜月旅行』(東京創元社)若島 正
恋愛小説と推理小説の芳醇な結婚アガサ・クリスティと並んで、英国探偵小説のいわゆる黄金期を飾る作家の一人であるドロシー・L・セイヤーズに、ピ…
書評 - 『書をステディ町へレディゴー』(誠光社)若島 正
これ、読んでどうなるのか『書をステディー町へレディゴー』。このタイトルを見た瞬間に、評者は本屋へレディゴーした、というのはもちろんウソであ…
書評 - 『かくしてモスクワの夜はつくられ、ジャズはトルコにもたらされた:二つの帝国を渡り歩いた黒人興行師フレデリックの生涯』(白水社)若島 正
運命に抵抗し自由求めた「黒いロシア人」波乱万丈の一生を送った人間を形容する言葉として、「数奇な運命に弄ばれた」というのは常套句になっている…
書評 - 『幽霊島』(東京創元社)若島 正
古びぬ「名人芸」の味わい評者が怪奇小説に興味を持つようになったきっかけのひとつは、一九七三年から一年半続いた、『幻想と怪奇』という専門誌に…
書評
若島 正の読書日記/コラム/対談・鼎談