
1952年京都市生れ。京都大学名誉教授。『乱視読者の帰還』で本格ミステリ大賞、『乱視読者の英米短篇講義』で読売文学賞を受賞。主な訳書にナボコフ『透明な対象』、『ディフェンス』、『ナボコフ短篇全集』(共訳)、リチャード・パワーズ『ガラテイア2.2』など。
- 著作:
若島 正の書評/解説/選評
- 『火星からの来訪者: 知られざるレム初期作品集』(国書刊行会)若島 正
巨人の根幹を形成した二十歳代SFのオールタイム・ベストとして定評がある『ソラリス』の作者である、ポーランドを代表する作家スタニスワフ・レムの…
書評 - 『チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク』(竹書房)若島 正
アメリカ史のグロテスクな戯画SF界の奇才ジョン・スラデックの作品には、どれもすぐにスラデックだとわかる独特の香りがただよっている。高度な知性…
書評 - 『中野好夫論: 「全き人」の全仕事をめぐって』(法政大学出版局)若島 正
文学と市民活動、稀有な野人の生き方本書『中野好夫論』は、副題に「『全き人』の全仕事をめぐって」とある。それは決して、中野好夫の伝記ではなく…
書評 - 『無垢の時代』(岩波書店)若島 正
男女の物語に時代の変化くっきり一九九〇年代末からのいわゆるIT革命は、二十一世紀の社会を大きく変えてしまったが、アメリカの女性作家イーディス…
書評 - 『追憶の東京:異国の時を旅する』(早川書房)若島 正
街が忘れつつある記憶を探る幻視行東京に十年余り滞在した経験を持つ、英国在住のアメリカ人作家による紀行エッセイ――こう言われるだけで、読者はつ…
書評 - 『ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ』(国書刊行会)若島 正
世界をつかまえるために繰り返す中学生のときにパソコンを手にした人間が、ブログを開設してそこで書き続けた。十五年以上経ったいま、「ミック・エ…
書評
若島 正の読書日記/コラム/対談・鼎談