1945年和歌山県生まれ。1990年「村の名前」で芥川龍之介賞、1999年『翔べ麒麟』で読売文学賞、2000年『遊動亭円木』で谷崎潤一郎賞、2005年『枯葉の中の青い炎』で川端康成文学賞、2011年『闇の奥』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。地の作品に『許されざる者』、『韃靼の馬』、『冬の旅』、『寂しい丘で狩りをする』など。
- 著作:
辻原 登の書評/解説/選評
- 『阿片茶』(集英社)辻原 登
ワインと阿片茶最近、中国でまた阿片が復活してすごいみたいだ。事実、僕の知っている中国人青年も、やってるよ、とこともなげに答えた。僕は吸った…
書評 - 『一局の将棋一回の人生』(新潮社)辻原 登
マジック・ミラーを通してみる棋界羽生(はぶ)は初挑戦であっさり名人になる、と十年前にはっきり書いた人がいる。羽生善治(よしはる)が十四歳で…
書評 - 『人魚を見た人―気まぐれ美術館』(新潮社)辻原 登
昭和という時代の描いた風紋急ぎの捜しものをしているときに、ふだんは忘れていた本をふと目にしてつい読みふけってしまう。べつにそういう時と限る…
書評 - 『バラと痛恨の日々―有馬稲子自伝』(中央公論社)辻原 登
女優のなかの女優オナラをしたんです、プロポーズのときに彼は……、それを好もしく思ってプロポーズを受けた、と中村錦之助との婚約を発表した記者会…
書評 - 『中間航路』(早川書房)辻原 登
超弩級の興奮と快楽チャールズ・ジョンソンというアメリカの作家がいる。この人の『中間航路』(原題“Middle Passage”)という小説がどんなにすごい…
書評 - 『キプリング短篇集』(岩波書店)辻原 登
キプリングという作家第一次大戦前のロンドン。ある出版社が若手作家を集めて安手の物語(ロマン)を書かせ、大量消費時代にひと儲け企む。集まった…
書評
辻原 登の読書日記/コラム/対談・鼎談