1970(昭和45)年岡山市生れ。国際日本文化研究センター准教授。2002年、慶應義塾大学文学研究科博士課程修了。博士(史学)。日本学術振興会特別研究員、慶應義塾大学非常勤講師などを経て現職。著書に『武士の家計簿』(新潮ドキュメント賞)、『殿様の通信簿』『近世大名家臣団の社会構造』など。
- 著作:
磯田 道史の書評/解説/選評
- 『徳川海上権力論』(講談社)磯田 道史
幕府成立、維持の功績に軍船あり戦国から徳川時代への歴史は、いびつな形で語られてきた。陸の合戦話ばかりで海戦の話はほとんどない。天下統一とは…
書評 - 『ウィリアム・アダムス ――家康に愛された男・三浦按針』(筑摩書房)磯田 道史
徳川幕府の祖は新奇を好んだ織田信長は革新的で海外進出に積極的な重商主義者。徳川家康は保守的で内治優先の重農主義者。そんなイメージがないだろ…
書評 - 『大阪マージナルガイド』(解放出版社)磯田 道史
医療や教育から排除される周縁マージナルとは「周縁」のこと。都市空間には中心と周縁がある。徳川期の大坂は大坂三郷といわれ、町が天満・南・北の…
書評 - 『応挙の日記 天明八年~寛政二年―制作と画料の記録』(思文閣出版)磯田 道史
250年の時超え現れた…画家の素顔円山応挙といえば、江戸後期を代表する画家である。ただ、最近二十年は、伊藤若冲がブームで、応挙も霞(かす)んで…
書評 - 『古墳』(KADOKAWA)磯田 道史
「地方主体」へ、コペルニクス的転回日本人が古墳を作ったのではない。古墳づくりが日本と日本人を作った。そう思っている。以前、著者と話したこと…
書評 - 『長崎丸山遊廓 江戸時代のワンダーランド』(講談社)磯田 道史
「裏の国際貿易」莫大な富の行方徳川日本は「鎖国」をしていた。日本人の海外渡航はほぼ禁止だが、長崎・松前(北海道)・琉球(沖縄)・対馬の四つ…
書評
磯田 道史の読書日記/コラム/対談・鼎談