読書日記

夏休み企画(書評でGo on a Trip ! )番外編|ヴェルサイユ

  • 2020/08/14
世界各地を〈書評〉で巡る〈書評でGo on a Trip!〉企画、続いては明日から開講の「スペシャルオンラインサマースクール 鹿島茂『三代の王とヴェルサイユの名花』」に合わせ、番外編「ヴェルサイユ」です!

ヴェルサイユにGo!

【フランス】
中野京子『マリー・アントワネット 運命の24時間 知られざるフランス革命ヴァレンヌ逃亡』(朝日新聞出版)

評者:逢坂 剛

逃亡を助けるフェルゼン、阻止せんとするラファイエット、優柔不断で頼りにならぬルイ16世、その他関係する人びとが個性豊かに、描き分けられる。脱走と追跡のカットバックは、さながら往時の西部劇を見るようで、手に汗を握らせる。(この書評を読む)

マリー・アントワネット 運命の24時間 知られざるフランス革命ヴァレンヌ逃亡 / 中野京子
マリー・アントワネット 運命の24時間 知られざるフランス革命ヴァレンヌ逃亡
  • 著者:中野京子
  • 出版社:朝日新聞出版
  • 装丁:単行本(248ページ)
  • 発売日:2012-02-17
  • ISBN-10:4022509031
  • ISBN-13:978-4022509031
内容紹介:
亡命失敗、フランスに王がいなくなる日。刻々と迫る断頭台への道程。革命に翻弄された王妃の真実とは?-。

ALL REVIEWS経由で書籍を購入いただきますと、書評家に書籍購入価格の0.7~5.6%が還元されます。


【フランス】
ピエール=イヴ・ボルペール『マリー・アントワネットは何を食べていたのか』(原書房)

ピエール=イヴ・ボルペールによるまえがき

さまざまな史料に散り散りになっている証言や言及は、マリー・アントワネットの嗜好、彼女がフランス宮廷や王族の食事や慣習にどのように適応したのか、しなかったのかを、そして一八世紀〔啓蒙の世紀と呼ばれる〕の食習慣を明らかにしてくれる。食卓での儀礼を簡素化したい、親しい人たちだけと「内輪の食事」を楽しみたい、格式ばらない食の時間を根付かせたい。彼女のこうした望みは、宮廷という伝統的空間の中で生きることの難しさを雄弁に物語っている。(この書評を読む)

マリー・アントワネットは何を食べていたのか / ピエール=イヴ・ボルペール
マリー・アントワネットは何を食べていたのか
  • 著者:ピエール=イヴ・ボルペール
  • 翻訳:ダコスタ吉村花子
  • 出版社:原書房
  • 装丁:単行本(200ページ)
  • 発売日:2019-06-11
  • ISBN-10:4562056657
  • ISBN-13:978-4562056651
内容紹介:
ヴェルサイユに輿入れしたマリー=アントワネットが、宮殿の食にカルチャーショックを受けた若き日から、幽閉生活の食事情まで。18世紀後半のフランス宮廷の食にまつわる文化を広く知ることができる歴史書。図版入り。

ALL REVIEWS経由で書籍を購入いただきますと、書評家に書籍購入価格の0.7~5.6%が還元されます。


【フランス】
ウィリアム・リッチー・ニュートン『ヴェルサイユ宮殿に暮らす—優雅で悲惨な宮廷生活』(白水社)

評者:鹿島 茂

しかし、ヴェルサイユの問題はじつは別のところにあった。それは、生活のための水回りや台所、暖房・採光・洗濯場などがほとんど整備されていなかったことである。(この書評を読む)

ヴェルサイユ宮殿に暮らす—優雅で悲惨な宮廷生活 / ウィリアム・リッチー・ニュートン
ヴェルサイユ宮殿に暮らす—優雅で悲惨な宮廷生活
  • 著者:ウィリアム・リッチー・ニュートン
  • 翻訳:北浦 春香
  • 出版社:白水社
  • 装丁:単行本(243ページ)
  • 発売日:2010-06-23
  • ISBN-10:4560080720
  • ISBN-13:978-4560080726
内容紹介:
豪華絢爛な建物の内部は226の居住空間からなる巨大迷路。18世紀、ここには王を頂点に1000人以上がひしめきあって暮らしていた。雅びにみえる貴族たちの日常生活とは!?

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