書評

『俺がJBだ!―ジェームズ・ブラウン自叙伝』(文藝春秋)

  • 2018/01/21
俺がJBだ!―ジェームズ・ブラウン自叙伝 / ジェームズ ブラウン,ブルース タッカー
俺がJBだ!―ジェームズ・ブラウン自叙伝
  • 著者:ジェームズ ブラウン,ブルース タッカー
  • 出版社:文藝春秋
  • 装丁:文庫(462ページ)
  • ISBN-10:416765136X
  • ISBN-13:978-4167651367
内容紹介:
「心配すんなって。ここから出る日にゃ、世界が俺のことを知るようになるぜ」。ゴスペル、ソウル、ファンク、R&B、あらゆる音楽を取り込んだぶっちぎりにパワフルなショーで歌うJBはいかにして誕生したのか。極貧の少年時代、服役、三度の結婚、黒人パワーの先駆者にしてショービズ界一番の働き者の自伝はステージに劣らず凄い。

【名著 味読・再読】”イノベーター”とは何か

"ソウル・ブラザーNo.1"の自伝。売春宿で育ち、刑務所暮らしのお定まりの不良コース。そこから心機一転、大スターとなるまでの奇跡を雄弁に語る。JBは掛け値なしのイノべーターだった。好きなことを好きなようにやる。この一貫した姿勢が「ファンク」という力テゴリーの創造をもたらした。外在的な誘因よりも内発的な動因。イノベーションにとって何より大切なものだ。

JBはまた自らをシンガーの枠に限定しない。世の中にインパクトを与えるために必要なことは全部やる。曲作り、バンドの管理・統括、ショーの企画・演出など、興行を丸ごと自分の意思で動かす。JBは本来の意味での「経営者」でもあった。イノベーションの経営にとって必要なことが全部ここにある。
俺がJBだ!―ジェームズ・ブラウン自叙伝 / ジェームズ ブラウン,ブルース タッカー
俺がJBだ!―ジェームズ・ブラウン自叙伝
  • 著者:ジェームズ ブラウン,ブルース タッカー
  • 出版社:文藝春秋
  • 装丁:文庫(462ページ)
  • ISBN-10:416765136X
  • ISBN-13:978-4167651367
内容紹介:
「心配すんなって。ここから出る日にゃ、世界が俺のことを知るようになるぜ」。ゴスペル、ソウル、ファンク、R&B、あらゆる音楽を取り込んだぶっちぎりにパワフルなショーで歌うJBはいかにして誕生したのか。極貧の少年時代、服役、三度の結婚、黒人パワーの先駆者にしてショービズ界一番の働き者の自伝はステージに劣らず凄い。

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初出メディア

週刊ダイヤモンド

週刊ダイヤモンド 2016年4月2日

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