前書き

『世界の奇習と奇祭:150の不思議な伝統行事から命がけの通過儀礼まで』(原書房)

  • 2021/09/17
世界の奇習と奇祭:150の不思議な伝統行事から命がけの通過儀礼まで / E・リード・ロス
世界の奇習と奇祭:150の不思議な伝統行事から命がけの通過儀礼まで
  • 著者:E・リード・ロス
  • 翻訳:小金 輝彦
  • 出版社:原書房
  • 装丁:単行本(ソフトカバー)(312ページ)
  • 発売日:2021-08-13
  • ISBN-10:4562059389
  • ISBN-13:978-4562059386
内容紹介:
世界各地の嘘のような伝統行事、理解不能の風習、過激な祭り、そして愉快な馬鹿騒ぎの数々をユーモアある筆致で一挙紹介。
悪霊を近づけないように、生まれたばかりの赤ん坊の上に座る?
健康のために、コウモリの血をグラス1杯、飲み干す?
馬の頭蓋骨をもって隣の家に行き、問答無用で家に入れてもらう?
世界各地には、連綿と受け継がれてきた嘘のような伝統行事、理解不能の風習、過激な祭り、そして愉快な馬鹿騒ぎの数々が残されている。そんな奇習、奇祭をユーモアある筆致で一挙紹介した書籍『世界の奇習と奇祭』よりはじめにを特別公開する。
 

奇妙な風習?

そう、人はたいてい、自分たちの慣習を当たり前だと思っているが、そうした慣習も、一歩離れたところから見るとかなり奇妙に感じられることがある。とはいえ、世界には明らかに奇妙な風習、儀式、祝祭、風変わりな行事がいっぱいある。本書では、世界のそうした奇妙な風習を紹介する。たとえば

・ラクダ・レスリング(トルコ)

・ロードキル料理コンテスト(アメリカ)

・メンタワイ諸島の歯研ぎ(インドネシア)

・亡くなった親族を宝石に変える(韓国)

・ズボンのなかにフェレットを押し込める(イギリス)

幸いなことに、こうした風習は大昔にすたれたものも多い。だがなかには、昔ほど過激でないものの(ただし例外はある)、現在まで受け継がれているものもある。そうした奇妙な風習についてじっくり考えてみると、今日でも受け継がれている理由が見えてくるかもしれない。あるいは、伝統の名のもとで実践されている(実践されていた)ことがわかって、ただ唖然としてしまうかもしれない。

読者の皆さんは、もしかしたら本書のなかで、自分の人生の一部にしたいと思えるような儀式に出会えるかもしれない(とはいえ、亡くなった親族を納めた棺をつるすフィリピンの風習は、まねしないほうがいい。世界のほとんどの地域では、その種の慣行はまず受け入れてもらえない)。

なにはともあれ、風変わりな旅に出発することにしよう。ただし本書には、予想以上に奇妙な世界が待ち受けているかもしれないことを、あらかじめお断りしておく。

 

もくじ

第1章 健康と出産
幸運を祈ってつばを吐きかける
病気を癒やす血を混ぜたミルク
赤ん坊投げ
カエルのジュース
童子蛋
聖ヨルダンの日
コウモリの血を飲む

第2章 通過儀礼
アボリジニのウォークアバウト
蟻の手袋
ラムスプリンガ
ワニのかみ傷
歯研ぎ
ランド・ダイビング
牛の背渡り
3年間格闘して山に登る
 
第3章 愛情、結婚、求愛
花嫁のブラックニング
泣き嫁
シャリヴァリ
バーボンを埋める
結婚するならトイレ禁止
ゲレウォール祭り
ウサバ・サンバ祭り
 
第4章 仕事
カラオケでビジネス・ミーティング
サウナ
贈答の礼儀作法
左手と靴底
会話が近すぎる
 
第5章 娯楽
死者も出るバサント凧あげ祭り
世界でいちばん危険な競馬「パリオ」
奥様運び選手権
かぼちゃ投げ選手権
命がけのダンベ
ラクダ・レスリング
フィンガーハーケルン(指綱引き)
ブズカシ(ヤギつかみ)
ソンクラーン水かけ祭り
かなまら祭り
 
第6章 食料
ダイコンの夜
オレンジ戦争
ラ・トマティーナ(トマト祭り)
クーパーズヒル・チーズ転がし祭り
イースター恒例、ベシエールの巨大オムレツ
チンチラのスイカ祭り
ロードキル料理コンテスト
 
第7章 自然
カルニマタ寺院
ガチョウの日
フェレット・レギング
キャラヴェラス郡のカエル跳躍コンテスト
モンキー・ビュッフェ・フェスティバル
クラケリンゲン祭りで生きた魚を飲み込む
ツナラマ祭り
マリー・ルイード
 
第8章 死
死者と踊る
独創的な棺
指の切断
吊るされた棺
即身仏
死の数珠
死のトーテムポール
ドライブ・スルーの葬式
 
[書き手]
E・リード・ロス(エディター、コラムニスト)
世界の奇習と奇祭:150の不思議な伝統行事から命がけの通過儀礼まで / E・リード・ロス
世界の奇習と奇祭:150の不思議な伝統行事から命がけの通過儀礼まで
  • 著者:E・リード・ロス
  • 翻訳:小金 輝彦
  • 出版社:原書房
  • 装丁:単行本(ソフトカバー)(312ページ)
  • 発売日:2021-08-13
  • ISBN-10:4562059389
  • ISBN-13:978-4562059386
内容紹介:
世界各地の嘘のような伝統行事、理解不能の風習、過激な祭り、そして愉快な馬鹿騒ぎの数々をユーモアある筆致で一挙紹介。

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