書評

『謀叛の児: 宮崎滔天の「世界革命」』(河出書房新社)

  • 2024/08/24
謀叛の児: 宮崎滔天の「世界革命」 / 加藤 直樹
謀叛の児: 宮崎滔天の「世界革命」
  • 著者:加藤 直樹
  • 出版社:河出書房新社
  • 装丁:単行本(359ページ)
  • 発売日:2017-04-21
  • ISBN-10:4309247997
  • ISBN-13:978-4309247991
内容紹介:
大陸浪人として括られてきた宮崎滔天の波乱の軌跡を世界革命への志において全く新しく甦らせ、アジアと近代を問いなおす力篇。 目次宮崎滔天は「アジア主義者」か肥後の二つの維新先天的… もっと読む
大陸浪人として括られてきた宮崎滔天の波乱の軌跡を世界革命への志において全く新しく甦らせ、アジアと近代を問いなおす力篇。

目次
宮崎滔天は「アジア主義者」か
肥後の二つの維新
先天的自由民権家
世界を変える
日本人をやめる
虚を衝ひて実を出す
革命家と浪人
三十三年の「悪夢」
浪曲と彷徨
民報社の時代
革命の白い旗
対華二十一カ条
「亡国」という希望
革命は食なり

「革命」夢見た行動の人

宮崎滔天(とうてん)は1870年に現在の熊本県荒尾市に生まれている。裕福な家で自由な気風に触れて育つ。長じて、自由民権運動に身を投じ、挫折し、帰郷し、そしてまた、「世界革命」へ向けて動き出す。

貧富の格差が拡大している。それを克服するには世界革命しかない。ではまず何をやればいいのか。中国で革命を起こすことだ。滔天はそう考えた。

行動の人だった。孫文と親しく交際し、経済的に困窮すると浪曲師を目指し、政府の金で中国人留学生を受け入れ支援した。こうしておよそ百年前の日本を駆け抜けた。戦勝に沸き、大地震が起き、大逆事件があった。とても昔日のこととは思えない。渾身の評伝である。



謀叛の児: 宮崎滔天の「世界革命」 / 加藤 直樹
謀叛の児: 宮崎滔天の「世界革命」
  • 著者:加藤 直樹
  • 出版社:河出書房新社
  • 装丁:単行本(359ページ)
  • 発売日:2017-04-21
  • ISBN-10:4309247997
  • ISBN-13:978-4309247991
内容紹介:
大陸浪人として括られてきた宮崎滔天の波乱の軌跡を世界革命への志において全く新しく甦らせ、アジアと近代を問いなおす力篇。 目次宮崎滔天は「アジア主義者」か肥後の二つの維新先天的… もっと読む
大陸浪人として括られてきた宮崎滔天の波乱の軌跡を世界革命への志において全く新しく甦らせ、アジアと近代を問いなおす力篇。

目次
宮崎滔天は「アジア主義者」か
肥後の二つの維新
先天的自由民権家
世界を変える
日本人をやめる
虚を衝ひて実を出す
革命家と浪人
三十三年の「悪夢」
浪曲と彷徨
民報社の時代
革命の白い旗
対華二十一カ条
「亡国」という希望
革命は食なり

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初出メディア

日本経済新聞

日本経済新聞 2017年6月29日

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