書評

『哲学の世界 時間・運命・人生のパラドクス』(講談社)

  • 2024/12/16
哲学の世界 時間・運命・人生のパラドクス / 森田 邦久
哲学の世界 時間・運命・人生のパラドクス
  • 著者:森田 邦久
  • 出版社:講談社
  • 装丁:新書(416ページ)
  • 発売日:2024-05-16
  • ISBN-10:4065355788
  • ISBN-13:978-4065355787
内容紹介:
人生に意味はあるのか?私たちは自由なのか?死は悪いことか?運命は決まっているのか?時間は流れているのか?「あたりまえ」がひっくり返る、脳に汗かく哲学体験。世界や人生の見え方… もっと読む
人生に意味はあるのか?
私たちは自由なのか?
死は悪いことか?
運命は決まっているのか?
時間は流れているのか?

「あたりまえ」がひっくり返る、脳に汗かく哲学体験。
世界や人生の見え方がガラッと変わる!

いざ、<哲学的思考>の深みへーー。

目次
第1章 運動は可能なのか?
第2章 時間は流れているのか?
第3章 運命は決まっているのか?
第4章 死は悪いことか?
第5章 私たちは自由なのか?
第6章 人生に意味はあるのか?
≪一見妥当に思える推論≫で≪驚くべき結論を導く≫パラドクス。ギリシャの昔から哲学の常道だ。

運動は可能なのか?/時間は流れているのか?/運命は決まっているのか?/死は悪いことか?/私たちは自由なのか?/人生に意味はあるのか? 目次の並びを見るだけでも頭がくらくらする。≪読者の「世界・人生のみかた」に変革を与えること≫が本書の目標なのだという。

著者の森田邦久氏は科学哲学と分析哲学が専門。世界中の論文を読みまくってふんだんに引用、奇抜な議論が山盛りだ。最近の哲学はこんなふうなのかと概観できてよい。

こんな印象ももつ。二○世紀後半から分析哲学が全盛で、哲学が受験数学みたいになった。かつてプラグマティズムは宗教の争いを止め、人びとに幸福をもたらした。分析哲学は科学に寄りすぎで、人びとは置いてきぼり。その反動で宗教に救いを求め、福音派が出てきたのでは。

分析哲学でなければ、ポストモダン。やはりお高くとまっている。

その現状を打ち破るべく、著者は大学の哲学の講義に工夫をこらしている。その成果をふんだんに盛り込んだ本書は、かなりお勧めだ。
哲学の世界 時間・運命・人生のパラドクス / 森田 邦久
哲学の世界 時間・運命・人生のパラドクス
  • 著者:森田 邦久
  • 出版社:講談社
  • 装丁:新書(416ページ)
  • 発売日:2024-05-16
  • ISBN-10:4065355788
  • ISBN-13:978-4065355787
内容紹介:
人生に意味はあるのか?私たちは自由なのか?死は悪いことか?運命は決まっているのか?時間は流れているのか?「あたりまえ」がひっくり返る、脳に汗かく哲学体験。世界や人生の見え方… もっと読む
人生に意味はあるのか?
私たちは自由なのか?
死は悪いことか?
運命は決まっているのか?
時間は流れているのか?

「あたりまえ」がひっくり返る、脳に汗かく哲学体験。
世界や人生の見え方がガラッと変わる!

いざ、<哲学的思考>の深みへーー。

目次
第1章 運動は可能なのか?
第2章 時間は流れているのか?
第3章 運命は決まっているのか?
第4章 死は悪いことか?
第5章 私たちは自由なのか?
第6章 人生に意味はあるのか?

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初出メディア

毎日新聞

毎日新聞 2024年11月2日

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