書評
『タリバン・フェミニズム リベラルと保守の対立をこえて』(ベストセラーズ)
「タリバンは女子を学校に行かせない、けしからん!」西側の報道の定番だ。本当にそうか。著者はまずフェミニズムをいちから勉強し、第Ⅰ部にまとめた。第Ⅱ部は、そもそもタリバンは…、を徹底考察。結論は、不当な言いがかり、である。
著者・中田考氏は、イスラム法学が専門のムスリム。西側メディアに惑わされない論考で定評がある。
著者は言う。タリバンの本質とは≪イスラーム学者集団≫で教育者。無神論のソ連の侵略や西側のもたらす腐敗と混乱に抗し、武器をとって戦ってきた。≪スンナ派…の中のハナフィー学派に属する≫デオバンド学派、つまり≪近代主義的イスラーム改革運動≫だ。教育にも力を入れマドラサ(イスラム式の学校)の数が洋式学校より増えている。≪タリバン・フェミニズムは、男女の性差を当然の前提とし≫、イスラムの教えに従って女性を保護するのだ。
西側フェミニズムは≪「ジェンダー」「平等」「自由」「多様性」といった…世俗主義的世界観に由来≫する。その物差しをイスラム世界に押しつけるだけでいいのか。タリバンを一例に、世界を正しくみつめる難しさを反省させる良書である。
著者・中田考氏は、イスラム法学が専門のムスリム。西側メディアに惑わされない論考で定評がある。
著者は言う。タリバンの本質とは≪イスラーム学者集団≫で教育者。無神論のソ連の侵略や西側のもたらす腐敗と混乱に抗し、武器をとって戦ってきた。≪スンナ派…の中のハナフィー学派に属する≫デオバンド学派、つまり≪近代主義的イスラーム改革運動≫だ。教育にも力を入れマドラサ(イスラム式の学校)の数が洋式学校より増えている。≪タリバン・フェミニズムは、男女の性差を当然の前提とし≫、イスラムの教えに従って女性を保護するのだ。
西側フェミニズムは≪「ジェンダー」「平等」「自由」「多様性」といった…世俗主義的世界観に由来≫する。その物差しをイスラム世界に押しつけるだけでいいのか。タリバンを一例に、世界を正しくみつめる難しさを反省させる良書である。
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