書評

『脳はすすんでだまされたがる マジックが解き明かす錯覚の不思議』(角川書店)

  • 2020/04/04
脳はすすんでだまされたがる  マジックが解き明かす錯覚の不思議 / スティーヴン・L・マクニック,スサナ・マルティネス=コンデ,サンドラ・ブレイクスリー
脳はすすんでだまされたがる マジックが解き明かす錯覚の不思議
  • 著者:スティーヴン・L・マクニック,スサナ・マルティネス=コンデ,サンドラ・ブレイクスリー
  • 出版社:角川書店
  • 装丁:単行本(333ページ)
  • 発売日:2012-03-28
  • ISBN-10:404110159X
  • ISBN-13:978-4041101599
内容紹介:
静止した絵が動いて見えたり、曲線だと思ったら直線だったり、あなたが見ている現実の大部分は錯覚なのです-。脳は、なぜだまされてしまうのか。その謎を解くために、気鋭の神経科学者が実際にマジシャンに弟子入りし、マジックを通して認知科学実験を敢行!その奮闘ぶりと研究の成果を、ベストセラー『脳のなかの幽霊』の共著者がつぶさに綴る。錯覚の不思議をおもしろく解説した異色の脳科学ノンフィクション。

ミステリー執筆の参考にも

著者こそ異なるが、本書は評者がこの欄で1年前に紹介した、『錯覚の科学』と対をなすべき、啓蒙書である(ALL REVIEWS事務局注:本書評執筆時期は2012年)。

ここでは、注意力の欠如や記憶の誤りなど、さまざまな理由で起こる錯誤のメカニズムを、マジックの成り立ちをとおして、解明しようとする。周知のとおり、推理小説のトリックは、マジックの仕掛けとよく似ている。読者を、間違った方向に誘導しておき、最後に意外な真相を示して、度肝を抜く例の手法である。

本書は、人がいかにだまされやすいかを、マジシャンのテクニックを紹介しつつ、興味深く解き明かす。関連するマジックの、実技と種明かしが随所に織り込まれているので、素人マジシャンの手引書としても、楽しく読める。

推理小説の世界には、先年亡くなった泡坂妻夫さんという、マジックの名手がいた。もしかすると、本書はミステリー作家を目指す人が、トリックを考えるための参考書として、活用できるかもしれない。
脳はすすんでだまされたがる  マジックが解き明かす錯覚の不思議 / スティーヴン・L・マクニック,スサナ・マルティネス=コンデ,サンドラ・ブレイクスリー
脳はすすんでだまされたがる マジックが解き明かす錯覚の不思議
  • 著者:スティーヴン・L・マクニック,スサナ・マルティネス=コンデ,サンドラ・ブレイクスリー
  • 出版社:角川書店
  • 装丁:単行本(333ページ)
  • 発売日:2012-03-28
  • ISBN-10:404110159X
  • ISBN-13:978-4041101599
内容紹介:
静止した絵が動いて見えたり、曲線だと思ったら直線だったり、あなたが見ている現実の大部分は錯覚なのです-。脳は、なぜだまされてしまうのか。その謎を解くために、気鋭の神経科学者が実際にマジシャンに弟子入りし、マジックを通して認知科学実験を敢行!その奮闘ぶりと研究の成果を、ベストセラー『脳のなかの幽霊』の共著者がつぶさに綴る。錯覚の不思議をおもしろく解説した異色の脳科学ノンフィクション。

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初出メディア

朝日新聞

朝日新聞 2012年5月27日

朝日新聞デジタルは朝日新聞のニュースサイトです。政治、経済、社会、国際、スポーツ、カルチャー、サイエンスなどの速報ニュースに加え、教育、医療、環境、ファッション、車などの話題や写真も。2012年にアサヒ・コムからブランド名を変更しました。

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