1940(昭和15)年兵庫県姫路市生れ。ドイツ文学者。翻訳、評論をはじめ、エッセイ、人物列伝、演芸・歌舞伎論など、執筆範囲は多岐にわたる。訳書に『カフカ短篇集』、『ファウスト』(毎日出版文化賞)、著書に『二列目の人生』、『恩地孝四郎』(読売文学賞)、『海山のあいだ』(講談社エッセイ賞)などがある。もっと読む
池内 紀の書評/解説/選評一覧
- 『映画の戦後』(七つ森書館)池内 紀
「戦後」と同時代と映像的深まり邦画、洋画にわたり二十六篇を収めている。ほぼこの十数年に発表された。なかに三篇、とび抜けて古いものがまじって…
書評 - 『被災鉄道 復興への道』(講談社)池内 紀
「生活文化遺産」を投げ捨てていいのか大学を出て、芦原伸はまず鉄道ジャーナル社に入社。その後、独立して旅の雑誌の編集のかたわら、紀行作家とし…
書評 - 『林ふじを句集 川柳みだれ髪』(ブラス出版)池内 紀
凜として恋と命をハミング警抜な川柳作家を知った。男のような名前だが女性である。本名、林和子。元号が大正から昭和にかわった一九二六年の生まれ…
書評 - 『夢遊病者たち 1――第一次世界大戦はいかにして始まったか』(みすず書房)池内 紀
洞察にみちた、たのしい刺激的な論考なんと優雅な、才筆の歴史学者がいることだろう。タイトルや章名、また歴史の証人役に文学作品なり作者なりをあ…
書評 - 『知らなかった、ぼくらの戦争』(小学館)池内 紀
この世へ言いのこす23人の苛酷な体験ラジオの番組「アーサー・ビナード『探しています』」から生まれた。戦争体験談の聞き書き。なぜか日本のマスメ…
書評 - 『書物漫遊記』(筑摩書房)池内 紀
猿飛レゲンデ以前、語学教師として関西のある大学に勤めていた。そのとき、同僚に筧某氏がいた。われわれは妙にうまが合い、年の暮れには二人してこ…
解説