1964年、岐阜県生まれ。作家、仏文学者。現在、早稲田大学文学学術院教授。主な著書として、『郊外へ』『おぱらばん』『熊の敷石』『雪沼とその周辺』『未見坂』『河岸忘日抄』『めぐらし屋』『なずな』『燃焼のための習作』『その姿の消し方』、書評・批評集として、『書かれる手』『本の音』『彼女のいる背表紙』『余りの風』『振り子で言葉を探るように』などがある。〈プロフィール写真撮影:森清〉
- 著作:
堀江 敏幸の書評/解説/選評
- 『孤島』(筑摩書房)堀江 敏幸
大学に入って間もない頃、ジャン・グルニエの『孤島』を買った。いまはなき竹内書店新社から一九七九年に出た改訂版第一刷である。フランス文学に興…
書評 - 『小さくも重要ないくつもの場面』(白水社)堀江 敏幸
わたしは誰?戻すことのできない何かどの頁(ページ)を開いても、なにかがずっと耳もとでささやいている気がする。風が、空が、木々が、星が、鳥や…
書評 - 『私の作家評伝』(中央公論新社)堀江 敏幸
生きているかのように語られる16人明治から昭和にかけての作家の生涯と作品を溶け合わせるかのように語られた全十七篇、一行四十字詰め十七行で組ま…
書評 - 『三十九階段』(東京創元社)堀江 敏幸
日常にこそ潜む「冒険の小さな鍵」ヒッチコックが映画化したことでも知られるジョン・バカンの『三十九階段』は一九一五年に発表されているのだが、…
書評 - 『遊動亭円木』(文藝春秋)堀江 敏幸
耳の傾け方経済の破綻がそのまま心の荒廃につながるのだとしたら、あまりにもわびしい。だからといって新興宗教に助けを求めるのも、あたりまえの暮…
書評 - 『日本・現代・美術』(新潮社)堀江 敏幸
楕円軌道を認識すること「あらかじめ断っておくが、『日本・現代・美術』と題されているからといって、これは、日本の現代美術史を扱うものではない…
書評
堀江 敏幸の読書日記/コラム/対談・鼎談