
1964年、岐阜県生まれ。作家、仏文学者。現在、早稲田大学文学学術院教授。主な著書として、『郊外へ』『おぱらばん』『熊の敷石』『雪沼とその周辺』『未見坂』『河岸忘日抄』『めぐらし屋』『なずな』『燃焼のための習作』『その姿の消し方』、書評・批評集として、『書かれる手』『本の音』『彼女のいる背表紙』『余りの風』『振り子で言葉を探るように』などがある。〈プロフィール写真撮影:森清〉
- 著作:
堀江 敏幸の書評/解説/選評
- 『子供時代』(幻戯書房)堀江 敏幸
問いの反復からあふれる優しさナタリー・サロートの作品が邦訳されるのは、じつに四十四年ぶりのことになる。六〇年代から七〇年代にかけて、日本で…
書評 - 『エレホン』(新潮社)堀江 敏幸
150年の時超え響く、格差社会への警鐘本書『エレホン』は、一八七二年にイギリスで刊行された小説である。当初は匿名で、作者がサミュエル・バトラ…
書評 - 『プルースト/バタイユ/ブランショ―十字路のエクリチュール』(水声社)堀江 敏幸
待機することの厳しさいまロジェ・ラポルトの名を口にするのは、かなり危険なことかもしれない。一九六三年の『不眠』以来、ひとつの文学ジャンルを…
書評 - 『ビル・エヴァンス―ジャズ・ピアニストの肖像』(水声社)堀江 敏幸
規律あるロマンティシズム一九八〇年秋のある週末、中途半端な時間帯にスイッチを入れたFMチューナーから、スタン・ゲッツとビル・エヴァンスのデュ…
書評 - 『未来へ 原爆の図丸木美術館学芸員 作業日誌2011-2016』(新宿書房)堀江 敏幸
希望の場を守る行動と思索の跡原爆の図丸木美術館は、日本画家の丸木位里と、洋画家の丸木俊夫妻が居を構えた埼玉県東松山市に、共同制作の「原爆の…
書評 - 『あいたくてききたくて旅にでる』(PUMPQUAKES)堀江 敏幸
全身で聞く<むがすむがす>の真実山深い土地を、あるいは海辺の小村を訪ねて、古老たちに、あなたの知っている昔話を聞かせて下さいと頼んでみる。…
書評
堀江 敏幸の読書日記/コラム/対談・鼎談