1964年、岐阜県生まれ。作家、仏文学者。現在、早稲田大学文学学術院教授。主な著書として、『郊外へ』『おぱらばん』『熊の敷石』『雪沼とその周辺』『未見坂』『河岸忘日抄』『めぐらし屋』『なずな』『燃焼のための習作』『その姿の消し方』、書評・批評集として、『書かれる手』『本の音』『彼女のいる背表紙』『余りの風』『振り子で言葉を探るように』などがある。〈プロフィール写真撮影:森清〉
- 著作:
堀江 敏幸の書評/解説/選評
- 『メトロの民族学者』(水声社)堀江 敏幸
乗客は皆孤独、自身の内面を対象化パリに地下鉄が敷設されたのは一九〇〇年、パリ万博にあわせてのことだった。最初に開通したのは会場を通るポルト…
書評 - 『アナーキストの銀行家 フェルナンド・ペソア短編集』(彩流社)堀江 敏幸
詩人の領域を超えた筆運びポルトガルの詩人フェルナンド・ペソアが、ほぼ無名のままリスボンで亡くなったのは、一九三五年のことである。享年四七歳…
書評 - 『生きながらえる術』(講談社)堀江 敏幸
社会に「空き地」をつくる大切さ生きるために必要で、必要であるがゆえにあたりまえのこととして日常に組み込まれてきたために、つよく意識されなか…
書評 - 『魂の声をあげる 現代史としてのラップ・フランセ』(アプレミディ)堀江 敏幸
政治と異なる言葉と音楽で意識を覚醒ラップ・フランセ、すなわち英語ではなくフランス語で書かれ、フランス語圏で力を得たラップとはどういうものか…
書評 - 『ドガ ダンス デッサン』(岩波書店)堀江 敏幸
終わりなき問い「絵画の床を重視」セザンヌやルノアールの回想録でも知られる画商アンブロワーズ・ヴォラールは、ドガとも生涯にわたってつきあいが…
書評 - 『孤島』(筑摩書房)堀江 敏幸
大学に入って間もない頃、ジャン・グルニエの『孤島』を買った。いまはなき竹内書店新社から一九七九年に出た改訂版第一刷である。フランス文学に興…
書評
堀江 敏幸の読書日記/コラム/対談・鼎談