
1964年、岐阜県生まれ。作家、仏文学者。現在、早稲田大学文学学術院教授。主な著書として、『郊外へ』『おぱらばん』『熊の敷石』『雪沼とその周辺』『未見坂』『河岸忘日抄』『めぐらし屋』『なずな』『燃焼のための習作』『その姿の消し方』、書評・批評集として、『書かれる手』『本の音』『彼女のいる背表紙』『余りの風』『振り子で言葉を探るように』などがある。〈プロフィール写真撮影:森清〉
- 著作:
堀江 敏幸の書評/解説/選評
- 『伽羅を焚く』(青土社)堀江 敏幸
わき上がる世の濁り見つめ直す勇気月刊詩誌『ユリイカ』で「耳目抄」と題された竹西寛子の随想の連載がはじまったのは、一九七九年一月号。本書は第…
書評 - 『漱石山房の人々』(講談社)堀江 敏幸
晩年の門弟が描く師父への慈愛夏目漱石は、明治四十年九月末、東京市本郷区駒込西片町(現文京区西片町)から牛込区(現新宿区)早稲田南町に転居し…
書評 - 『運命の謎』(水声社)堀江 敏幸
師と出会い「魔術の虜」に人生の途次においてすでに運命という言葉を使いたくなるような出会いがある。著者と小島信夫の場合もその一例だろう。ふた…
書評 - 『メッセージ トーベ・ヤンソン自選短篇集』(フィルムアート社)堀江 敏幸
ムーミンにはない、もう一つの顔フィンランドの作家トーベ・ヤンソンが八十六歳で亡くなってから今年で二十年。ヤンソンといえば日本だけでなく世界…
書評 - 『ゼーノの意識』(岩波書店)堀江 敏幸
外界に直結する中年男の心イタリアの作家、イタロ・ズヴェーヴォが一九二三年に発表した『ゼーノの意識』は、邦訳文庫で上下二巻、数百頁におよぶ長…
書評 - 『須賀敦子が選んだ日本の名作: 60年代ミラノにて』(河出書房新社)堀江 敏幸
アントニオ・タブッキやナタリア・ギンズブルグの翻訳でも知られる須賀敦子は、イタリア文学を日本語に移して紹介する前に、アツコ・リッカ・スガの…
書評
堀江 敏幸の読書日記/コラム/対談・鼎談