
1964年、岐阜県生まれ。作家、仏文学者。現在、早稲田大学文学学術院教授。主な著書として、『郊外へ』『おぱらばん』『熊の敷石』『雪沼とその周辺』『未見坂』『河岸忘日抄』『めぐらし屋』『なずな』『燃焼のための習作』『その姿の消し方』、書評・批評集として、『書かれる手』『本の音』『彼女のいる背表紙』『余りの風』『振り子で言葉を探るように』などがある。〈プロフィール写真撮影:森清〉
- 著作:
堀江 敏幸の書評/解説/選評
- 『武満徹 音・ことば・イメージ』(青土社)堀江 敏幸
未知の微動を探る試み武満徹の音楽に指で触れてみること。それも他者のまえで鍵盤をつまびくプロフェッショナルな緻密さからは遠い、ゆるやかな「愛…
書評 - 『文学の皮膚―ホモ・エステティクス』(白水社)堀江 敏幸
表層としての深み谷崎潤一郎、梶井基次郎、川端康成、三島由紀夫、安部公房、キルケゴール、ユイスマンス、オスカー・ワイルド。彼らの作品に表層の…
書評 - 『ビールの最初の一口―とその他のささやかな楽しみ』(早川書房)堀江 敏幸
仮定で語られる人生日本文学には「随筆」という奥深いジャンルの伝統がある。『枕草子』から『方丈記』を経て『徒然草』へ。ときに斬新な視点で読者…
書評 - 『ルーヴルの騎手 ルーヴル美術館を創った男ヴィヴァン・ドゥノンの生涯』(集英社)堀江 敏幸
反=緩やかさの試みヴィヴァン・ドゥノンの名を、あなたは御存じだろうか。一七四七年、ブルゴーニュ地方のシャロンに生まれたドゥノンは、一七六九…
書評 - 『小説修業』(中央公論新社)堀江 敏幸
対話の「小説化」公開を前提とする論争や往復書簡のなかには、対話を必要としていない自説の開陳に走るだけのモノローグの羅列や、相手を過度に気づ…
書評 - 『ピカソ・ジャコメッティ・ベイコン』(人文書院)堀江 敏幸
現在形で息づく対話闘牛のように激しく、熾火(おきび)のように静かなあの自伝的散文、『成熟の年齢』で知られる詩人ミシェル・レリスは、自身の創…
書評
堀江 敏幸の読書日記/コラム/対談・鼎談