
1964年、岐阜県生まれ。作家、仏文学者。現在、早稲田大学文学学術院教授。主な著書として、『郊外へ』『おぱらばん』『熊の敷石』『雪沼とその周辺』『未見坂』『河岸忘日抄』『めぐらし屋』『なずな』『燃焼のための習作』『その姿の消し方』、書評・批評集として、『書かれる手』『本の音』『彼女のいる背表紙』『余りの風』『振り子で言葉を探るように』などがある。〈プロフィール写真撮影:森清〉
- 著作:
堀江 敏幸の書評/解説/選評
- 『メッセージ トーベ・ヤンソン自選短篇集』(フィルムアート社)堀江 敏幸
ムーミンにはない、もう一つの顔フィンランドの作家トーベ・ヤンソンが八十六歳で亡くなってから今年で二十年。ヤンソンといえば日本だけでなく世界…
書評 - 『ゼーノの意識』(岩波書店)堀江 敏幸
外界に直結する中年男の心イタリアの作家、イタロ・ズヴェーヴォが一九二三年に発表した『ゼーノの意識』は、邦訳文庫で上下二巻、数百頁におよぶ長…
書評 - 『須賀敦子が選んだ日本の名作: 60年代ミラノにて』(河出書房新社)堀江 敏幸
アントニオ・タブッキやナタリア・ギンズブルグの翻訳でも知られる須賀敦子は、イタリア文学を日本語に移して紹介する前に、アツコ・リッカ・スガの…
書評 - 『百鬼園先生-内田百閒全集月報集成』(中央公論新社)堀江 敏幸
言葉の錬金術を照らす87の証言内田百閒(ひゃっけん)は一九七一年四月、八十一歳で死去した。今年は没後五十年。それを記念して編まれた本書には、…
書評 - 『不在――物語と記憶とクロニクル』(みすず書房)堀江 敏幸
鋭敏で繊細 感情の表と裏ナタリーア・ギンズブルグは、一九一六年、イタリアのパレルモで、ユダヤ系で解剖学者の父とカトリックの母とのあいだに生…
書評 - 『霧の彼方 須賀敦子』(集英社)堀江 敏幸
祈りとしての創作に至った「たましい」没後二十年以上が経つというのに、須賀敦子はいまだにあたらしい作家として発見されつづけている。大部の全集…
書評
堀江 敏幸の読書日記/コラム/対談・鼎談