1936年東京生まれ。科学史家、科学哲学者。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。上智大学、東京大学先端科学技術研究センター、国際基督教大学、東京理科大学大学院、東洋英和女学院大学学長などを経て、豊田工業大学次世代文明研究センター長。著書に『科学者とは何か』『文明のなかの科学』『あらためて教養とは』『安全と安心の科学』ほか。訳書にシャルガフ『ヘラクレイトスの火』、ファイヤアーベント『知についての三つの対話』、フラー『知識人として生きる』など。編書に『伊東俊太郎著作集』『大森荘蔵著作集』など。
村上 陽一郎の書評/解説/選評
- 『情報哲学入門』(講談社)村上 陽一郎
人間と社会の未来構想に切り込む「入門」というので気軽に読み始めたのですが、なかなか手強い相手でありました。理由の一つは、著者のキャリアもあ…
書評 - 『おろそかにされた死因究明 検証:特養ホーム「あずみの里」業務上過失致死事件』(同時代社)村上 陽一郎
介護現場で何が 先入観覆す綿密な検証昨年末の「この三冊」企画で、その一冊として本書に触れたが、書評対象にすべき書物の刊行時期が、ぎりぎりの…
書評 - 『医療とは何か 〔音・科学そして他者性〕』(藤原書店)村上 陽一郎
「いのちの声に耳傾けること」稿を起こそうとして、些(いささ)かのたじろぎを覚える。父君が大正十二年、北海道中部奈井江(ないえ)で始められた…
書評 - 『逆襲する宗教 パンデミックと原理主義』(講談社)村上 陽一郎
世俗化への反動、世界的規模で第二次世界大戦後、世界は、一部での熱い戦争や深刻なテロもあったにせよ、総じては平和と経済的繁栄が基調となったた…
書評 - 『証し 日本のキリスト者』(KADOKAWA)村上 陽一郎
宗教への無関心、打開の扉を開く徹底して現場に赴いて、人々の声を聴く。この著者の方法論が、これまで科学や医療などを対象にしてきたことから考え…
書評 - 『遺伝と平等:人生の成り行きは変えられる』(新潮社)村上 陽一郎
利用すべき利器か、広範に論じる英語に言葉遊びとしても傑作な<Nature or Nurture>という成句がある。ナーチュアというのは、ナース(看護師)と…
書評
村上 陽一郎の読書日記/コラム/対談・鼎談