
1936年東京生まれ。科学史家、科学哲学者。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。上智大学、東京大学先端科学技術研究センター、国際基督教大学、東京理科大学大学院、東洋英和女学院大学学長などを経て、豊田工業大学次世代文明研究センター長。著書に『科学者とは何か』『文明のなかの科学』『あらためて教養とは』『安全と安心の科学』ほか。訳書にシャルガフ『ヘラクレイトスの火』、ファイヤアーベント『知についての三つの対話』、フラー『知識人として生きる』など。編書に『伊東俊太郎著作集』『大森荘蔵著作集』など。
村上 陽一郎の書評/解説/選評
- 『プリンシピア 自然哲学の数学的原理 第1編 物体の運動』(講談社)村上 陽一郎
科学普及シリーズに入ったニュートン主著言うまでもなく、ニュートンの主著であり、永らく物理学の、いや自然科学の根本を築いた金字塔として君臨し…
書評 - 『ジョン・ケージ 作曲家の告白』(アルテスパブリッシング)村上 陽一郎
『四分三十三秒』への道、克明に語るジョン・ケージ。多少ともクラシック音楽の世界に関心のある方なら、現代音楽作曲界の最前衛を象徴する人物、と…
書評 - 『安楽死を遂げた日本人』(小学館)村上 陽一郎
「自死行」迫真のルポルタージュ読むのが辛い本である。著者には、安楽死を巡る最近の世界の事情を取材した『安楽死を遂げるまで』という好著がある…
書評 - 『ルポ 人は科学が苦手 アメリカ「科学不信」の現場から』(光文社)村上 陽一郎
欧州的知性主義への反発アメリカと言えば、科学系のノーベル賞受賞者は圧倒的に多いし、学術誌掲載論文数も群を抜いている。つまり誰しもアメリカは…
書評 - 『内村鑑三』(筑摩書房)村上 陽一郎
内村に寄せる温かい眼差し二代に亘(わた)る聖書神学の大家が、父君ゆかりの対象と取り組んだ浩瀚(こうかん)な大作である。悪かろうはずはない。…
書評 - 『胎児のはなし』(ミシマ社)村上 陽一郎
絶妙かつ啓発的な対話大胆な、しかし、まことに直截(ちょくせつ)・明快な表題である。練達の臨床産婦人科医に、著名なサイエンスライターが、疑問…
書評
村上 陽一郎の読書日記/コラム/対談・鼎談