解説
『不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か』(新潮社)
遣唐使の時代から現代まで、日本人は諸外国と濃密な言語的接触があったわけだが、しかしこれまで、腰を据えた本格的な通訳論が書かれたことはない。ちなみに通訳は翻訳とは別のもの、翻訳論はあったが、通訳論はなかった。
二つの言語がたがいにぶつかって火花を散らし、そしてすぐに結ばれ合う緊迫した通訳の現場で、文学にも言語学にも精通していた米原万里は、たくさんの原則や法則や規則を発見した。彼女はそれらを集めて持ち前の才気と諧謔で一気に書き上げたが、一巻にまとまってみると、じつはそれが本邦初の本格的な通訳論になっており、通訳業界や文芸界はもちろんのこと、満天下が騒然となった。
【この解説が収録されている書籍】
二つの言語がたがいにぶつかって火花を散らし、そしてすぐに結ばれ合う緊迫した通訳の現場で、文学にも言語学にも精通していた米原万里は、たくさんの原則や法則や規則を発見した。彼女はそれらを集めて持ち前の才気と諧謔で一気に書き上げたが、一巻にまとまってみると、じつはそれが本邦初の本格的な通訳論になっており、通訳業界や文芸界はもちろんのこと、満天下が騒然となった。
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