書評
『百鬼夜行絵巻―妖怪たちが騒ぎだす』(小学館)
とても不思議な気がするのだが、日本のオバケの絵は、なんだってこんなにみんな、そろいもそろってカワイイんだろう?
妖怪とか化け物というのはブキミな、おそろしいもののはずだ。暗いところで、いきなり出てきたりして、わあ、タスケテクレーとかいって、逃げだすようなものではないのか?
と、そんなことを言うならそんな気味の悪いものを、わざわざ色つきで絵に描いたりするってのは、どういう了見だろう、ってことになる。
だから、日本人はお化けがキライじゃないんだと思う。好きなんじゃないか? と、少なくとも、こういう絵巻を見ていると思ってしまう。
私はオバケの絵が好きで、だから同じような本を何冊でも買ってしまう。パラパラと見ていると、とってもカワイイので思わず買ってしまうのである。
基本的にオバケというのは変わってて、おもしろいもんなので、たとえば中国の「山海経」という絵入りのオバケ本なども、何冊も持っている。
しかし、日本のオバケの愛嬌(あいきょう)は群を抜いている。世界一ではないだろうか?
なんで日本のオバケがカワイイか研究するのもいいが、ながめてるだけでも楽しい。
妖怪とか化け物というのはブキミな、おそろしいもののはずだ。暗いところで、いきなり出てきたりして、わあ、タスケテクレーとかいって、逃げだすようなものではないのか?
と、そんなことを言うならそんな気味の悪いものを、わざわざ色つきで絵に描いたりするってのは、どういう了見だろう、ってことになる。
だから、日本人はお化けがキライじゃないんだと思う。好きなんじゃないか? と、少なくとも、こういう絵巻を見ていると思ってしまう。
私はオバケの絵が好きで、だから同じような本を何冊でも買ってしまう。パラパラと見ていると、とってもカワイイので思わず買ってしまうのである。
基本的にオバケというのは変わってて、おもしろいもんなので、たとえば中国の「山海経」という絵入りのオバケ本なども、何冊も持っている。
しかし、日本のオバケの愛嬌(あいきょう)は群を抜いている。世界一ではないだろうか?
なんで日本のオバケがカワイイか研究するのもいいが、ながめてるだけでも楽しい。
朝日新聞 2006年01月29日
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