書評

『音楽家は本を読む。 浦久俊彦の乱読道場』(アルテスパブリッシング)

  • 2025/10/31
音楽家は本を読む。 浦久俊彦の乱読道場 / 浦久 俊彦
音楽家は本を読む。 浦久俊彦の乱読道場
  • 著者:浦久 俊彦
  • 出版社:アルテスパブリッシング
  • 装丁:単行本(ソフトカバー)(304ページ)
  • 発売日:2025-06-30
  • ISBN-10:4865593144
  • ISBN-13:978-4865593143
内容紹介:
本の海で溺れたい!──本を買いすぎて図書館を建ててしまった異才プロデューサーが贈る無双の読書指南。茂木健一郎さん(脳科学者)推薦!本と音楽で世界を泳ぐために──博覧強記の文筆家… もっと読む
本の海で溺れたい!──
本を買いすぎて図書館を建ててしまった
異才プロデューサーが贈る無双の読書指南。
茂木健一郎さん(脳科学者)推薦!
本と音楽で世界を泳ぐために──

博覧強記の文筆家・文化芸術プロデューサーが、音楽を愛するすべての人に贈る乱読術指南書。

本をこよなく愛する音楽人──
山田和樹氏(指揮者)、青柳いづみこ氏(ピアニスト・文筆家)、舘野泉氏(ピアニスト)との対談を収録!
文化芸術プロデューサーによる音楽家のための読書案内。メールマガジン連載時のタイトルは「音楽家は本を読め!」だった。書店めぐりや、よい古書店の見つけかた、古書の買いかたに始まり、本を探して読んでいくさまざまな方法を指南する。紹介される本の幅の広さと奥行の深さに驚愕(きょうがく)。指揮の山田和樹やピアニストの舘野泉、青柳いづみことの本をめぐる対談も収録されている。

それにしても、なぜ音楽家は本を読まねばならぬのか。本を読む暇があったら、楽器の練習に費やしたほうがいいのではないか。そうではない。偉大な音楽家たちはすべて読書家でもあったと著者は断言する。

古来、西欧では、「ムジクス(音楽家)」と「カントル(楽士)」というふたつの呼び名があるという。カントルは「ただ演奏し歌うだけの人」。それに対してムジクスは「音によって世界を解きあかそうとする人」。ムジクスになるには音楽を生み出す土壌となった文化や歴史についての教養が必要だが、日本の音楽教育にはこれが欠けていると著者は言う。楽器は上手に弾けても音に深みがない。音楽に限らず、あらゆる分野にあてはまりそう。
音楽家は本を読む。 浦久俊彦の乱読道場 / 浦久 俊彦
音楽家は本を読む。 浦久俊彦の乱読道場
  • 著者:浦久 俊彦
  • 出版社:アルテスパブリッシング
  • 装丁:単行本(ソフトカバー)(304ページ)
  • 発売日:2025-06-30
  • ISBN-10:4865593144
  • ISBN-13:978-4865593143
内容紹介:
本の海で溺れたい!──本を買いすぎて図書館を建ててしまった異才プロデューサーが贈る無双の読書指南。茂木健一郎さん(脳科学者)推薦!本と音楽で世界を泳ぐために──博覧強記の文筆家… もっと読む
本の海で溺れたい!──
本を買いすぎて図書館を建ててしまった
異才プロデューサーが贈る無双の読書指南。
茂木健一郎さん(脳科学者)推薦!
本と音楽で世界を泳ぐために──

博覧強記の文筆家・文化芸術プロデューサーが、音楽を愛するすべての人に贈る乱読術指南書。

本をこよなく愛する音楽人──
山田和樹氏(指揮者)、青柳いづみこ氏(ピアニスト・文筆家)、舘野泉氏(ピアニスト)との対談を収録!

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初出メディア

毎日新聞

毎日新聞 2025年10月25日

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