
1953年、中国上海生まれ。明治大学国際日本学部教授。
上海の華東師範大学を卒業、同大学助手を経て、日本留学。東京大学大学院総合文化研究科比較文化博士課程修了。國學院大学助教授、明治大学法学部教授、ハーバード大学客員研究員などを経て現職。
著書は『恋の中国文明史』(ちくま学芸文庫/第45回読売文学賞)、『近代中国と「恋愛」の発見』(岩波書店/一九九五年度サントリー学芸賞)、『中華料理の文化史』(ちくま新書)、『美女とは何か 日中美人の文化史』(角川ソフィア文庫)、『中国人の胃袋』(バジリコ)、『「情」の文化史 中国人のメンタリティー』(角川選書)、『海を越える日本文学』(ちくまプリマー新書)、『張競の日本文学診断』(五柳書院、2013)、『夢想と身体の人間博物誌: 綺想と現実の東洋』(青土社、2014)『詩文往還 戦後作家の中国体験』(日本経済新聞出版社、2014)、『時代の憂鬱 魂の幸福-文化批評というまなざし』(明石書店、2015)など多数。
- 著作:
- 『誘拐された西欧、あるいは中欧の悲劇』(集英社)張 競
「東側」と呼ばれた人々の闘い東欧という言葉はかつてメディアでよく目にしたが、もとよりその定義は自明ではない。地理的な概念というより、地政学…
書評 - 『家族写真の歴史民俗学』(ミネルヴァ書房)張 競
一枚一枚が持つ時代性を感じ、声を聞く若い人のあいだで家族写真という言葉はすっかり過去の埃(ほこり)をかぶるものになった。業界用語として「写…
書評 - 『ディズニーとチャップリン エンタメビジネスを生んだ巨人』(光文社)張 競
アメリカ文化の両面性、鋭く見抜く映像の二十世紀を代表する二人の巨匠。それぞれ違う道を歩み、両者の関係も一筋縄ではいかない。興味深くも困難の…
書評 - 『「敦煌」と日本人-シルクロードにたどる戦後の日中関係』(中央公論新社)張 競
文化の自己定義の揺らぎを映す敦煌(とんこう)のことを知っている若い人はほとんどいなくなった。四十年前の敦煌ブームを思うと、隔世の感にたえな…
書評 - 『英文学者 坪内逍遙』(松柏社)張 競
文学研究のあるべき姿を示唆する人物論坪内逍遙は小説家、劇作家、翻訳家や評論家として知られているが、「英文学者」としてまともに論じられてこな…
書評 - 『個性幻想 ――教育的価値の歴史社会学』(筑摩書房)張 競
「特異性」と捉えることの危険「個人主義」「自我」と並んで、「個性」は思想の用語として明治時代にさかのぼる。夏目漱石「私の個人主義」に見られ…
書評
張 競「2023年 この3冊」毎日新聞|<1>八鍬友広『読み書きの日本史』(岩波新書)、<2>玉川裕子『「ピアノを弾く少女」の誕生 ジェンダーと近代日本の音楽文化史』(青土社)、<3>友田健太郎『自称詞<僕>の歴史』(河出新書)
張 競コラム張競「2024年 この3冊」毎日新聞|辻原登『陥穽 陸奥宗光の青春』 (日本経済新聞出版)、三浦篤『大人のための印象派講座』(新潮社)、川端美季『風呂と愛国』(NHK出版)
張 競書評張 競「2018 この3冊」|山崎正和『リズムの哲学ノート』(中央公論新社)、三浦雅士『孤独の発明』(講談社)、岩尾光代『姫君たちの明治維新』(文藝春秋)
張 競コラム張競「2017この3冊」毎日新聞|『中原中也』佐々木幹郎『小説の仕組み』菅原克也『中国政治からみた日中関係』国分良成
張 競コラム張競「私の読書日記」週刊文春2005年3月3日号『アメリカでいちばん美しい人マリリン・モンローの文化史』『「李香蘭」を生きて 私の履歴書』『陳真 戦争と平和の旅路』
張 競読書日記張競|2008年今年の三冊『奇縁まんだら』『臨床瑣談』『梵語対照・現代語訳法華経(上・下)』
張 競コラム