1942年生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士課程単位修得退学。教育学博士(京都大学)。京都大学大学院教育学研究科教授、同研究科長、同学部長を経て、関西大学文学部教授、同人間健康学部長を歴任。現在関西大学東京センター長。京都大学名誉教授・関西大学名誉教授。著書:『教養主義の没落』『丸山眞男の時代』(…もっと読む
- 『東大法学部』(新潮社)竹内 洋
東大法学部という危機『東大法学部』を読む大分昔のことだが、デビュー当時の劇作家・演出家N氏のテレビ・インタビューをみていたときのこと。イン…
書評 - 『天皇と東大〈1〉大日本帝国の誕生』(文藝春秋)竹内 洋
立花隆『天皇と東大』を読む本書(立花隆『天皇と東大――大日本帝国の生と死』上下巻、文藝春秋、二〇〇五年)のもとになった『文藝春秋』連載論文の…
書評 - 『ミッチー・ブーム』(文藝春秋)竹内 洋
大衆皇室制の誕生『ミッチー・ブーム』を読む一九五九年四月十日、今上天皇と皇后の結婚式が行われた。テレビ各社は総力をあげて結婚パレードを中…
書評 - 『秘伝 大学受験の国語力』(新潮社)竹内 洋
個性尊重教育と入試問題『秘伝 大学受験の国語力』を読むあるとき、評論家、小林秀雄(一九〇二~八三)の娘が国語の試験問題をみせて、「なんだか…
書評 - 『丸山眞男と平泉澄—昭和期日本の政治主義』(柏書房)竹内 洋
『丸山眞男と平泉澄』を読む丸山眞男は大正三年(一九一四)生まれ、平泉澄(ひらいずみきよし)は明治二十八年(一八九五)生まれである。年齢にし…
書評 - 『蟹工船・党生活者』(新潮社)竹内 洋
今なぜ『蟹工船』なのか初版は八十年前の一九二九年。新潮社では毎年五千部を増刷してきたが、二〇〇八年は六月四日現在で累計二十五万部という。今…
書評 - 『定本 丸山眞男回顧談』(岩波書店)竹内 洋
「知の巨人」が語る半生今年(ALL REVIEWS事務局注:本書評執筆時期は2006年)は丸山眞男没後10年。本書は、丸山の最後の回顧談である。松沢弘陽・…
書評 - 『文学熱の時代―慷慨から煩悶へ―』(名古屋大学出版会)竹内 洋
「文学の平民主義」開いた蘇峰徳富蘇峰は熊本の読者にとって馴染みが深い偉人。ところが、福沢諭吉などとくらべると、蘇峰の分はよいとは言いにくい…
書評 - 『物語 現代経済学―多様な経済思想の世界へ』(中央公論新社)竹内 洋
学問栄えて現実分析滅ぶアメリカの大学院教育は世界でもっともすぐれているといわれている。体系的教育という点では、社会科学のなかでは経済学が断…
書評 - 『日本の不平等』(日本経済新聞社)竹内 洋
格差論ブームの仕掛けバブル経済がはじけたあと、ある経済学者が大雑把(ざっぱ)な統計データをもとに、日本はアメリカより不平等な経済格差社会だ…
書評 - 『近代日本の社会科学―丸山眞男と宇野弘蔵の射程』(NTT出版)竹内 洋
後発帝国型学問大正時代のおわりにこんなことがいわれた。最も頭の悪いのが反動学生、つぎに頭の悪いのが文学に走る。最も頭のよい学生は社会科学を…
書評 - 『住宅市場の社会経済学』(藤原書店)竹内 洋
新興中流学問=社会学の逆襲格差や階級は学問界にもある。社会科学の上流学問はなんといっても歴史も古く、数理モデルなどで洗練された経済学だろう…
書評 - 『シュニッツラーの世紀―中流階級文化の成立1815‐1914』(岩波書店)竹内 洋
妖しく甘美な昔日の世界ヴィクトリア時代の中流階級文化は、偽善と抑圧をキーワードに語られることがおおい。ピアノの脚に布や紙で覆いをしたのも、…
書評 - 『公共性の構造転換―市民社会の一カテゴリーについての探究』(未来社)竹内 洋
コーヒー・ハウスからインターネットへハーバーマス(一九二九―)独の哲学者、社会学者。『公共性の構造転換』は「市民的公共性」の誕生と変貌の歴…
解説 - 『社会学への招待』(筑摩書房)竹内 洋
人生は一場の戯れにしてもP・L・バーガー(一九二九―) オーストリア出身の米国の社会学者。『社会学への招待』は達人社会学者による入門書の白眉。…
書評 - 『社会学の名著30』(筑摩書房)竹内 洋
はじめに――解説書のすすめ古典や名著を読みなさい、とよくいわれる。そのとおりである。しかし、初学者がいきなり、古典や名著を読むと、途中で挫折…
前書き