『歌詞のサウンドテクスチャー:うたをめぐる音声詞学論考』(白水社)
栗原 裕一郎
響きの美しさに注目 源探るポピュラー音楽には「歌詞を聴く」派と「聴かない」派の対立というのが昔からある。「歌詞を聴く」とはメッセージや意味…
書評
文芸、音楽、経済学などの領域で評論活動を行っている。著書に『〈盗作〉の文学史』(新曜社。 第62回日本推理作家協会賞)。共著に『石原慎太郎を読んでみた』(中公文庫)、 『本当の経済の話をしよう』(ちくま新書)、 『村上春樹を音楽で読み解く』(日本文芸社)、 『バンド臨終図巻 ビートルズからSMAPまで』(文春文庫)、『現代ニッポン論壇事情 社会批評の30年史』(イースト新書)などがある。
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