書評

『板谷バカ三代』(角川書店)

  • 2018/04/05
板谷バカ三代 / ゲッツ板谷
板谷バカ三代
  • 著者:ゲッツ板谷
  • 出版社:角川書店
  • 装丁:文庫(232ページ)
  • 発売日:2003-08-01
  • ISBN-10:4043662041
  • ISBN-13:978-4043662043
内容紹介:
初代・バアさん…古くなったパンストを帽子にしている大正生まれ。趣味はふりかけ作り。2代目・ケンちゃん…火炎放射器で我が家を全焼させた家長。趣味はベンチプレス。3代目・セージ…30過ぎても… もっと読む
初代・バアさん…古くなったパンストを帽子にしている大正生まれ。趣味はふりかけ作り。2代目・ケンちゃん…火炎放射器で我が家を全焼させた家長。趣味はベンチプレス。3代目・セージ…30過ぎても机の中には爆竹が満杯。趣味はポストの投函口の匂いをかぐこと。バカの「黒帯」たちが繰り広げる戦慄のバカ合戦が、貴方の腹をよじりまくり!立川の"ナイスなスポット"をナビる「アド街ック地獄」、各界の"板谷家"ファンからのメッセージ「We love"バカ三代"」を収録。読めば必ず元気が湧き出る、全人類必読の超絶コラム。
まず巻頭のグラビアでノックアウトされる。芸人でもなんでもないフツーのお父さんが、とんでもないポージングをしているのだから。「バカ三代」とは初代が祖母、2代目が父、3代目が著者の弟、セージ。この3人の、キテレツなエピソードをつづる。若い人を中心に熱烈なファンを持つフリーライターによる本書は、どれも正真正銘の実話。読者からは「思わず噴き出してしまうので電車の中で読むのは危険」との声多数。著者の長年の友人である西原理恵子氏によるイラストや漫画も、なかなかドギツイものがある。

庭の雑草を焼くために使った火炎放射器で、自宅を全焼させた父。その日その現場で近所の人に「中には億という家財が入っていたんですよ」と見栄(みえ)を張る祖母。仕事から帰ってきても、自宅の焼失にまったく気づかない弟。ありえないその言動に案の定、気の毒がるより先にゲタゲタ笑ってしまう。

単行本刊行時にも話題となり、文庫版も定期的に重版がかかっている。読者は意外にも女性が半数強、10〜20代が中心だ。「元気が出た」という感想が主で、落ち込んでいる知人に本書を贈ったというケースも。

身内をけなしていながらも、ガッチリとつながった共同体の結びつきの強さが伝わってくる。「だって家族なんだもん! と言い切っていますよね。自分の家族は家族以外ありえない、ということがストレートに伝わってきます」と文庫担当編集者の足立雄一さんも言う。

その後、板谷家には数々の災難が降りかかり、著者自身も脳内出血で休筆していた。復帰してから刊行した続編『やっぱし板谷バカ三代』(角川書店)は、笑った後でかなり泣ける。
板谷バカ三代 / ゲッツ板谷
板谷バカ三代
  • 著者:ゲッツ板谷
  • 出版社:角川書店
  • 装丁:文庫(232ページ)
  • 発売日:2003-08-01
  • ISBN-10:4043662041
  • ISBN-13:978-4043662043
内容紹介:
初代・バアさん…古くなったパンストを帽子にしている大正生まれ。趣味はふりかけ作り。2代目・ケンちゃん…火炎放射器で我が家を全焼させた家長。趣味はベンチプレス。3代目・セージ…30過ぎても… もっと読む
初代・バアさん…古くなったパンストを帽子にしている大正生まれ。趣味はふりかけ作り。2代目・ケンちゃん…火炎放射器で我が家を全焼させた家長。趣味はベンチプレス。3代目・セージ…30過ぎても机の中には爆竹が満杯。趣味はポストの投函口の匂いをかぐこと。バカの「黒帯」たちが繰り広げる戦慄のバカ合戦が、貴方の腹をよじりまくり!立川の"ナイスなスポット"をナビる「アド街ック地獄」、各界の"板谷家"ファンからのメッセージ「We love"バカ三代"」を収録。読めば必ず元気が湧き出る、全人類必読の超絶コラム。

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初出メディア

朝日新聞

朝日新聞 2009年3月15日

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