書評
『モクチンメソッド: 都市を変える木賃アパート改修戦略』(学芸出版社)
日本の大都市に必ずある木造賃貸アパートは、かつては都会に出てきた若者や、親と家族からの自立を求める若者にとって、自由の象徴であり、新しいライフ・スタイルの表現でもあった。しかしあるときから、より密閉度の高い生活環境を求めはじめた若者に不人気となり、いまや空き家が多く、都市にとっても家主にとってもお荷物になってきているという。
それを社会資産として活用するために立ち上がったのが三十歳前後の建築士やデザイナーたちからなるこのグループだ。人口増だけに対応するためにデザインも計画性もなく建てられたアパート群に対して、現場の状況にあわせて小予算で活用できる多数の洒落しゃれた改修モジュール(小単位)を提案している。ほんの小さなアイディアの導入だけで、雰囲気がガラッと変わるのがわかる。くすんだ色のアパートを再生させると、その街角が再生し、町の人間関係も活性化されるという、高貴な意気込みをもつプロジェクト。人を密閉と孤立から開放するアイディアもある。カッコよくなると、一万円高くても人が住みに来るんだなあ。
それを社会資産として活用するために立ち上がったのが三十歳前後の建築士やデザイナーたちからなるこのグループだ。人口増だけに対応するためにデザインも計画性もなく建てられたアパート群に対して、現場の状況にあわせて小予算で活用できる多数の洒落しゃれた改修モジュール(小単位)を提案している。ほんの小さなアイディアの導入だけで、雰囲気がガラッと変わるのがわかる。くすんだ色のアパートを再生させると、その街角が再生し、町の人間関係も活性化されるという、高貴な意気込みをもつプロジェクト。人を密閉と孤立から開放するアイディアもある。カッコよくなると、一万円高くても人が住みに来るんだなあ。