書評
『持続不可能な財政 再建のための選択肢』(講談社)
とってもまっとうな税金と国家財政の話。全国民の必読書である。
二○二五年度予算の政府案は歳出約一一五兆円。対する税収等は約八六兆円。差額三○兆円は国債(借金)だ。これが毎年溜まって約一○○○兆円。金利が少しでも上がると利払いが増えて予算が組めなくなる。
日本の財政はタイタニック号だ。内閣府の試算だと≪特段の財政再建努力などしなくても…財政運営に…問題はない≫。でもOECDの見通しだと≪悪化の一途≫をたどり、氷山に衝突。どちらが正しいのか?
河村氏は民間研究所の、藤井氏は参議院事務局の経歴が長い財政の専門家。現状に危機感を抱き≪財政収支の黒字化が必要≫と確信する。それには歳出の毎年三○兆円削減!が絶対だ。年金や福祉や教育や医療や…の軒並み圧縮を試算。消費税もせめて欧州並み二○%にすべきだ。
「財政再建」を唱えると、財務省の回し者扱いだ。消費税率下げろの声も絶えない。だがいずれ国債が信用を失い、円安↓高インフレ↓預金封鎖・政府の借金踏み倒し、が不可避だ。国民の預貯金が吹き飛ぶ。アベノミックスとばらまき財政のツケである。この現実を直視しよう。
 二○二五年度予算の政府案は歳出約一一五兆円。対する税収等は約八六兆円。差額三○兆円は国債(借金)だ。これが毎年溜まって約一○○○兆円。金利が少しでも上がると利払いが増えて予算が組めなくなる。
日本の財政はタイタニック号だ。内閣府の試算だと≪特段の財政再建努力などしなくても…財政運営に…問題はない≫。でもOECDの見通しだと≪悪化の一途≫をたどり、氷山に衝突。どちらが正しいのか?
河村氏は民間研究所の、藤井氏は参議院事務局の経歴が長い財政の専門家。現状に危機感を抱き≪財政収支の黒字化が必要≫と確信する。それには歳出の毎年三○兆円削減!が絶対だ。年金や福祉や教育や医療や…の軒並み圧縮を試算。消費税もせめて欧州並み二○%にすべきだ。
「財政再建」を唱えると、財務省の回し者扱いだ。消費税率下げろの声も絶えない。だがいずれ国債が信用を失い、円安↓高インフレ↓預金封鎖・政府の借金踏み倒し、が不可避だ。国民の預貯金が吹き飛ぶ。アベノミックスとばらまき財政のツケである。この現実を直視しよう。
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