
1953年、中国上海生まれ。明治大学国際日本学部教授。上海の華東師範大学を卒業、同大学助手を経て、日本留学。東京大学大学院総合文化研究科比較文化博士課程修了。國學院大学助教授、明治大学法学部教授、ハーバード大学客員研究員などを経て現職。著書は『恋の中国文明史』(ちくま学芸文庫/第45回読売文学賞)、『…もっと読む
- 『玄奘三蔵、シルクロードを行く』(岩波書店)張 競
玄奘(げんじょう)三蔵は仏法を求めてシルクロードを踏破し、遙かインドにまで旅をした。現代人には壮大なロマンのように見えるが、古代では文字通…
書評 - 『愛欲の精神史1 性愛のインド』(角川学芸出版)張 競
途轍もなくスケールが大きい。インドから説き起こし、ヨーロッパや中国にまで話を広げ、最終的には日本に帰着する。仏教の経典や西洋の思想書を博引…
書評 - 『乾隆帝の幻玉―老北京(ラオベイジン)骨董異聞』(中央公論新社)張 競
生粋の北京っ子には口達者の人が多い。おしゃべりが好きで、どこかユーモアがある。聞いているうちについついその話術にはまり、話が本当か嘘か見当…
書評 - 『人種主義の歴史』(みすず書房)張 競
二〇一〇年十二月二十五日、米ノースウエスト航空機内でテロ未遂事件が起きた。その直後、テロ防止の強化策をめぐって、アメリカのメディアではちょ…
書評 - 『白い紙/サラム』(文藝春秋)張 競
イラン・イラク戦争の最中、一人の少女が両親とともにテヘランから、人口二万人にも満たない国境の町に引っ越してきた。戦争医師の父親が最前線に近…
書評 - 『陶晶孫その数奇な生涯―もう一つの中国人留学精神史』(岩波書店)張 競
大正時代には多くの中国人が日本に留学した。のちに各分野で大活躍した人も少なくない。日本の文学結社を真似た「創造社」の同人たちはその一例、彼…
書評 - 『私はなぜアジアの映画を見つづけるか』(平凡社)張 競
アジアの映画について一度にこれほど多くの情報に接したのは初めてだ。作品数の多さのみならず、内容の多様さ、文化的分布の広さには驚くばかりであ…
書評 - 『「愛」と「性」の文化史』(KADOKAWA/角川学芸出版)張 競
本稿を書いている最中、面白いニュースが飛び込んできた。アメリカのサンディエゴに在住するナタリア・ダイラン(偽名)という二十二歳の女性が、大…
書評 - 『日時計の影』(みすず書房)張 競
中井久夫の本を読むと、いつも不思議に引き込まれてしまう。ほんらい専門がまったく違うし、精神医学は自分の個人生活からもほど遠い。だが、その本…
書評 - 『小説、世界の奏でる音楽』(新潮社)張 競
作家は小説を書き、編集者はそれを商品として企画し発売する。批評家は刊行された作品を論じ、読者は知的、あるいは商業的な情報に導かれて個々の作…
書評 - 『蓬莱山と扶桑樹―日本文化の古層の探究』(思文閣出版)張 競
前方後円墳の不思議な形はいったい何に由来するのか。この素朴な疑問から、二十年を超える知的探検の旅が始まった。学界ではすでにいくつもの仮説が…
書評 - 『延安―革命聖地への旅』(岩波書店)張 競
東洋に惹かれて、遙かアメリカから日本に渡ってきた一人の作家がたどりついたのは、「革命の聖地」として知られる延安であった。地理的にも文化的に…
書評 - 『時が滲む朝』(文藝春秋)張 競
移動は二十一世紀の人類の生き方を大きく変えようとしている。わたしがいま滞在しているボストン郊外の本屋の一角に、日本の漫画本が数多く置かれて…
書評 - 『法華経 上―梵漢和対照・現代語訳』(岩波書店)張 競
平安文学の例を挙げるまでもなく、『法華経』は仏教のみならず、各時代の文化にも大きな影響を及ぼしている。これまで三巻本の岩波文庫版がもっとも…
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