本の街、東京は神田神保町にある本の問屋(人文書新刊・自由価格本)です。「本屋さんのための本屋=出版取次」として、調達のお手伝いや現物選書ができる店売所を運営するほか、新興出版社様の流通代行もおこなっています。もっと読む
- 『小津安二郎発言クロニクル 1903~1963』(三四郎書館)小津安二郎発言クロニクルをつくる会+三四郎書館
『東京物語』『晩春』『麦秋』などで世界的に著名な映画監督、小津安二郎は生前、「映画界には言葉が多過ぎる」と述べた一方、映画評論家やジャーナ…
前書き - 『よみがえる与謝野晶子の源氏物語』(花鳥社)持田 叙子
必死の労働で大家族を食べさせた前人未到の女性芸術家──与謝野晶子。 世によく知られるのは明治34年のデビュー歌集『みだれ髪』であろう。同時に家出…
書評 - 『開講!木彫り熊概論: 歴史と文化を旅する』(文学通信)田村 実咲
北海道を代表する土産品といえば「木彫り熊」。多くの人がその姿をぱっと思い出せるほどの木彫り熊の背景にも、北海道という土地の歴史と深く結びつ…
自著解説 - 『未整理な人類』(生きのびるブックス)インベカヲリ☆
謎の犯罪から、路上の怪文書まで。なぜ人は理屈で説明のつかない行動に夢中になるのか。『未整理な人類』は、「事実は小説より奇なり」を地でいく物…
前書き - 『地獄の反逆者 松村喬子遊廓関係作品集』(琥珀書房)山家 悠平
2024年7月末、京都の学術出版社である琥珀書房から戦前の労働運動家、松村喬子の作品集が『地獄の反逆者 松村喬子遊廓関係作品集』というタイトルで…
自著解説 - 『悼むひと: 元兵士と家族をめぐるオーラル・ヒストリー』(生きのびるブックス)栗原 俊雄
大日本帝国の戦争では、日本人310万人が命を落とした(厚生労働省の推計)。現代で言えば、大阪市民約280万人を上回る市民がいなくなったことになる…
書評 - 『私の猫』(志学社)平林 緑萌
2024年5月に、新レーベル「書肆imasu」を立ち上げた。創刊ラインナップは十文字青『私の猫』、森見登美彦・円居挽・あをにまる・草香去来『城崎にて …
自著解説 - 『BEFORE・ラディカル・オーラル・ヒストリー 保苅実著作集BOOK1 生命あふれる大地』(図書出版みぎわ)堀 郁夫
2004年、『ラディカル・オーラル・ヒストリー オーストラリア先住民アボリジニの歴史実践』(以下、『ラディカル』と略記)が刊行されました。著者は…
自著解説 - 『シュテファン・バチウ: ある亡命詩人の生涯と海を越えた歌』(コトニ社)阪本 佳郎
ルーマニアに生まれ、スイスを経て、ブラジルへ亡命、ラテンアメリカ諸国を巡り、その後シアトル、ハワイへと移り住んだ詩人シュテファン・バチウ。…
自著解説 - 『越境の在日朝鮮人作家 尹紫遠の日記が伝えること 国籍なき日々の記録から難民の時代の生をたどって』(琥珀書房)山本 捷馬
1946年夏、朝鮮から日本への「密航」を経験し、戦後は混乱の中、「洗濯屋」としてどうにか東京で暮らしをつむぎながら作品を残した尹紫遠(ユン・ジ…
自著解説 - 『捕虜収容所・民間人抑留所事典: 日本国内編』(すいれん舎)内海 愛子
このたび、アジア太平洋戦争下に日本国内で開設されていた連合軍捕虜収容所と民間人抑留所の概要と記録を網羅した研究事典が公刊されました。どの国…
自著解説 - 『「日本語」の文学が生まれた場所: 極東20世紀の交差点』(図書出版みぎわ)黒川 創
いまある日本語の文学は、どのように書き継がれていったのか――この度、『鶴見俊輔伝』で第46回大佛次郎賞を受賞した黒川創の評論集が刊行されました…
前書き - 『宮沢賢治 生成・転化する心象スケッチ』(文化資源社)杉浦 静
没後90年を迎え、いまなおその作品が新たな読者へ読み継がれる宮沢賢治は、一つの作品を何度も書き直したことでも知られています。活字で印刷される…
後書き - 『『ピカドン』/『ピカドン』とその時代』(琥珀書房)岡村 幸宣
「原爆の図」の共同制作で知られる画家の丸木位里と赤松俊子(丸木俊)が絵と文を手がけた絵本『ピカドン』。「原爆の図」を描き全国を巡回した同時…
自著解説 - 『オリジナル普及版 牧野日本植物圖説集』(三四郎書館)三四郎書館 編集部
NHK連続テレビ小説「らんまん」の放映は、植物学者・牧野富太郎(1862-1957)の業績が、あらためて注目される契機となりました。これまで「日本植物…
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