谷川 渥ATSUSHI TANIGAWA
公式サイト: http://eccehomo.jugem.jp/
美学者。1972年、東京大学文学部美学芸術学科卒業。78年、東京大学大学院人文科学研究科美学芸術学専攻博士課程修了。マニエリスム・バロックからモダニズム・現代美術にいたる広範な領域を視野に収め、美学原理論、芸術時間論、廃墟論、だまし絵論、シュルレアリスム論、そして「芸術の皮膚論」など、独自の視点による美学的地平の開拓に努め、多方面にわたる批評活動を展開。著書に『形象と時間』『美学の逆説』『芸術をめぐる言葉』『鏡と皮膚』『図説だまし絵』『廃墟の美学』『肉体の迷宮』『書物のエロティックス』『幻想の花園』など多数。
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ゴンブリッチの美術論――『棒馬考』について『棒馬考』(一九六三、増補完訳、勁草書房、一九九四)は、論文や講演の文章など十四篇を収めたエルンス…
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