ライター。1970年生まれ、東京都出身、慶応大学文学部卒業。出版社勤務を経てライターに。WEB本の雑誌「作家の読書道」、『波』『きらら』『週刊新潮』『anan』『CREA』『SPRiNG』『小説宝石』『ミステリーズ!』『読楽』『小説現代』『小説幻冬』『新刊ニュース』『クロワッサン』などで作家インタビュー、書評、対談企画…もっと読む
- 『八朔の雪―みをつくし料理帖』(角川春樹事務所)瀧井 朝世
空腹時は御法度の人情本空腹時に読むと生唾(なまつば)がわいてくる。ぴりから鰹田麩(かつおでんぶ)、とろとろ茶碗(ちゃわん)蒸し、ほっこり酒…
書評 - 『弁護側の証人』(集英社)瀧井 朝世
見事復活、直球ミステリー大富豪の御曹司に見初められて結婚した元ヌードダンサーの漣子(なみこ)。やっと幸福を手に入れたと思いきや、ある夜、夫…
書評 - 『文庫 銃・病原菌・鉄 1万3000年にわたる人類史の謎』(草思社)瀧井 朝世
16世紀、スペインのピサロと少数の部下が巨大なインカ帝国を征服できたのは、銃器と鉄製の武器、そしてヨーロッパから持ち込んだ病原菌が要因だった…
書評 - 『無理』(文藝春秋)瀧井 朝世
普通の人々の極上の群像劇著者の初期の代表作『最悪』『邪魔』(ともに講談社文庫)のファンなら、この二字熟語のタイトルを見て「またあのテイスト…
書評 - 『金のゆりかご』(集英社)瀧井 朝世
覆面作家が巧みに描く心理かつて天才少年と謳(うた)われたものの伸び悩み、見捨てられた過去がある野上。29歳となった彼のもとに、通っていた英才…
書評 - 『『少女の友』創刊100周年記念号 明治・大正・昭和ベストセレクション』(実業之日本社)瀧井 朝世
明治41年から昭和30年まで、女学生たちに人気を博した雑誌「少女の友」。その創刊100周年記念号が版を重ねている(ALL REVIEWS事務局注:本書評執筆…
書評 - 『じっと手を見る』(幻冬舎)瀧井 朝世
閉じた日常をゆるがす東京から来た「はじめて好きになった人」ここが自分の居場所だと信じる人がいる。ここではないどこかを求める人もいる。誰もそ…
書評 - 『ファーストラヴ』(文藝春秋)瀧井 朝世
“絶対君主”だった父を殺した娘が抱えていた思いとは手に汗握るミステリーである。しかも、島本理生だからこそ書ける類の。新作『ファーストラヴ』は…
書評 - 『猫の目犬の鼻』(講談社)瀧井 朝世
駄目な男、成長する女、そして猫丹下健太作品というと、人間の滑稽な自意識やそれゆえの馬鹿馬鹿しい行動が実にチャーミングに書かれてあるという印…
書評 - 『向日葵の咲かない夏』(新潮社)瀧井 朝世
ある意味、凄惨(せいさん)な物語である。そのため万人受けはしないだろうが、自分は支持すると思っていた。それが今や35万部突破。ネットのレビュ…
書評 - 『持たざる者』(集英社)瀧井 朝世
人生を選び取るということ四年前(ALL REVIEWS事務局注:本書評執筆時期は2015年)。震災後の原発事故に関して多くの情報が飛び交い、それに対する…
書評 - 『生命40億年全史』(草思社)瀧井 朝世
光合成を行い、プクプクと酸素を吐き出す藍藻(らんそう)類のマット。鬱蒼(うっそう)とした森林の奥底で、カサコソとうごめく巨大な昆虫。恐竜の…
書評 - 『伴走者』(講談社)瀧井 朝世
寄り添うのではなく家族でもなく、友人でもなく、恋人でもない、でも絶対的な信頼関係で結ばれている。そんな関係に憧れを感じ深く感銘を受けるのは…
書評 - 『盤上の向日葵』(中央公論新社)瀧井 朝世
埼玉県で発見された白骨死体と、一緒に埋められていた伝説の将棋駒の謎各章の終わりに必ず、「次はどうなるんだ」と思わせる“引き”がある。だから一…
書評 - 『かがみの孤城』(ポプラ社)瀧井 朝世
鏡の世界で謎を追う不登校児 大人と子どもの目が共存する救いの物語大人である現在の自分と、子どもだったあの頃の自分の両方を、同時に、ここまで…
書評 - 『板谷バカ三代』(角川書店)瀧井 朝世
まず巻頭のグラビアでノックアウトされる。芸人でもなんでもないフツーのお父さんが、とんでもないポージングをしているのだから。「バカ三代」とは…
書評 - 『奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録』(幻冬舎)瀧井 朝世
この人のことは絶対に本にするべきだ――編集者の大島加奈子さんにそう電話をかけてきたのは、脳科学者の茂木健一郎さんだった。出演しているNHKの番組…
書評 - 『幕末史』(新潮社)瀧井 朝世
幕末の有名人というと篤姫や坂本龍馬、西郷隆盛ら、出来事というと日米和親条約や大政奉還などが浮かぶ。一人一人、ひとつひとつは説明できても相関…
書評 - 『私という運命について』(角川グループパブリッシング)瀧井 朝世
今年、40歳前後の女性を指す「アラフォー」という言葉が流行語大賞を受賞した。この世代に関心が集まる理由のひとつに、女性の生き方の多様化がある…
書評 - 『納棺夫日記』(文藝春秋)瀧井 朝世
死者の体を清めて棺に納める。そんな納棺の仕事に就いた青年を描き、国内外で高い評価を得ている映画「おくりびと」。主演俳優であり、映画の発案者…
書評