書評

『世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる』(ダイヤモンド社)

  • 2017/07/25
世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる / 久賀谷 亮
世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる
  • 著者:久賀谷 亮
  • 出版社:ダイヤモンド社
  • 装丁:単行本(ソフトカバー)(256ページ)
  • 発売日:2016-07-29
  • ISBN:4478068445
内容紹介:
「脳疲労」がすぐ消えて、頭が冴える。イェール大学で学び、米国で18年診療してきた精神科医が明かす!

瞑想で脳を休ませる

しばらく前から「マインドフルネス」という言葉をよく目にする。アメリカのセレブたちがハマっているなんて噂も聞く。久賀谷亮『世界のエリートがやっている最高の休息法』は、タイトルにこそ謳われていないがマインドフルネスの入門書である。著者はアメリカ在住の精神科医。

脳科学の進歩により、脳の各部分がどのような働きをするのか、細かく分かってきた。その結果、ぼんやりしているときでも脳の一部は活発に働いていることが判明した。デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)という脳回路だ。DMNは脳の消費エネルギーの60~80%を占めているというからすごい。休んだはずなのにすっきりしない、丸一日ぼーっとしていたのに疲れがとれないという理由はこれらしい。

DMNなどというと大げさだが、ようするに気になって頭からはなれないことや心配事。ご飯を食べていても布団に入っていても、どこか心にひっかかっている。このDMNを休ませるのに効果的なのがマインドフルネス、アメリカ式瞑想法なのだという。

本書は2部構成になっていて、第1部は瞑想のやりかた編。ページ数にすると全体の1割にも満たない。瞑想のやりかたは簡単だ。禅の瞑想や内観療法、自律訓練法などと近い。本書の大部分を占める第2部は瞑想と脳科学を題材にした物語で、いわば第1部の応用編だ。

書店ではどこもこの本が積まれ、売り上げ1位になっている店もある。しつこい疲労感に悩んでいる人が多いということなのか。でも、子育てとか老後とか、世の中の不安を減らすのが先決では?
世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる / 久賀谷 亮
世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる
  • 著者:久賀谷 亮
  • 出版社:ダイヤモンド社
  • 装丁:単行本(ソフトカバー)(256ページ)
  • 発売日:2016-07-29
  • ISBN:4478068445
内容紹介:
「脳疲労」がすぐ消えて、頭が冴える。イェール大学で学び、米国で18年診療してきた精神科医が明かす!

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初出メディア

週刊朝日

週刊朝日 2016年11月22日

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