古典から読み解く、パワフルな生き方の秘訣とは――?
『女系図でみる驚きの日本史』著者が綴る、知られざる老人たちの歴史。
【目次】
はじめに くそ爺婆はかっこいい!
1 正史に残る最高齢者は「くそじじい」だった
…… 老人が社会のお荷物だった時代に580歳まで生き延びた超VIP
2 「ルポライターばばあ」が歴史を作る
……万葉の語り部婆と戦国の記録婆
3 爺婆は最高の「歴史の証人」だ
……お上の歴史は間違っちょる! と歴史書を編纂したじじいパワー
4 凄まじきは老人の権勢欲
……人はなぜ「晩節を汚す」のか? 成り上がりの豊臣秀吉から大貴族、僧侶まで
5 八十一で政界デビュー!! 百歳過ぎても政界に君臨
……前近代にも実在した超老人
6 一休さんはエロじじいだった
……若さを貪る爺婆、婚活詐欺ばばあ、押しかけ婚熟女も
7 平安・鎌倉時代のアンチエイジングばばあ
……実在した驚異の美魔女・美婆
8 戦国時代に「老人科」を作った老医師がいた
……ご長寿医師たちが教える長生きの秘訣
9 昔もいた「迷惑じじい」
……現代に通じるキレる老人たちの実態と子の苦労
10 西鶴の見たくそばばあたち
……男尊女卑の時代に明晰な頭脳や財力で「自分」を貫く
11 昔話のおじいさんとおばあさんは意外と「いい人」が少ない
……一寸法師を厄介者扱い、竹取の翁のセクハラ発言など
12 「鬼婆」の正体
……なぜ「鬼爺」ではなく「鬼婆」なのか
13 前近代の8050問題? 『浦島太郎』の真実
……長生きしてもいいことばかりではない
14 昔の人は短命はウソ! ヤバい老人クリエーター
踏まれても笑われても自分を信じた天才 曾禰好忠
九十過ぎて現役歌人 道因法師
後白河院との若き日のスキャンダルを暴露 待宵小侍従
特殊スキルが老後を助けた乙前
七十二歳で流罪になっても創作に励んだ世阿弥
自分の葬儀のシナリオを用意した四世鶴屋南北
百十歳まで描き続けるつもりだった葛飾北斎
老妻に手こずりながら盲目になっても書き続けた曲亭馬琴
五十二歳にして初婚、三度結婚した遅咲きじじい 小林一茶