はじめに
本屋は楽しい。まず、本が並んでいる空間に立っているだけで嬉しい気分になってくるし、何か面白そうな本はないかと本棚をめぐっている時は心が浮き立つ。カフェスペースがあれば、その場で購入した本のページをワクワクしながらめくることもできるし、ギャラリーがあれば、「こんなに素敵な作家がいたのか」とあらたな出会いにハッとさせられることだってある。本屋には、ここにしかない充実した時間が充ちている。2017 年に『東京わざわざ行きたい街の本屋さん』が出版されてから7 年経った。心機一転で移転する店もあれば、残念ながら閉店するところもあった。驚いたのは店数が大いに増えたことで、あらたに何十店も取材することになった。嬉しい悲鳴である。
これだけ増えた背景には様々な理由があるとはいえ、それだけ本屋が求められているということだろう。小さくてもそれぞれが独特の光を放つような"街の本屋さん"。本書ではそんな"街の本屋さん"を約160 店紹介する。本書を片手に、ぜひ自分だけのお気に入りの本屋を見つけに出かけてみてほしい。
著者
和氣正幸(BOOKSHOP LOVER)
1985年生まれ。本屋ライター。本屋のアンテナショップBOOKSHOP TRAVELLER(祖師ヶ谷大蔵)の店主でもある。2010年よりサラリーマンを続ける傍らインデペンデントな本屋をレポートするブログ「本と私の世界」(現「BOOKSHOP LOVER」)を開設し活動を開始、2015年に独立した。『本の雑誌』での連載「本屋の旅人」(2021年12月~)など各種媒体への寄稿ほか、本屋と本に関する活動を多岐にわたり行う。著書に『東京 わざわざ行きたい街の本屋さん』(G.B.)、『日本の小さな本屋さん』(エクスナレッジ)、『続 日本の小さな本屋さん』(エクスナレッジ)。
『全国 旅してでも行きたい街の本屋さん』『全国 大人になっても行きたいわたしの絵本めぐり』(G.B.)、『美しい本屋さんの間取り』(エクスナレッジ)、『本屋、ひらく』(本の雑誌社)にライターとして参加した。『さあ、本屋をはじめよう 町の書店の新しい可能性』(Pヴァイン)は監修として参加。
NHK Eテレ『趣味どきっ!(火曜)こんな一冊に出会いたい 本の道しるべ』(2020年10月~)に本屋案内人として全8回を通して出演した(2021年5月再放送)。
東京と東京近郊の最新の本屋さんを紹介
【特典】本屋をめぐるとオリジナルブックカバーがもれなくもらえる!
巻末特典 街の本屋をたくさんめぐろう!発売記念スタンプラリー
協力書店をめぐって、本書の裏表紙にある台紙にスタンプを押してもらい、10種類集めて応募フォームから申し込むと、オリジナルブックカバーをもれなくプレゼント。(引き換え期限:2025年2月28日)