
翻訳家。訳書にエミリー・ブロンテ『嵐が丘』、マーガレット・ミッチェル『風と共に去りぬ1-5巻』(以上新潮文庫)、ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』(河出書房新社 世界文学全集2-1)、J.M.クッツェー『恥辱』(ハヤカワepi文庫)、『イエスの幼子時代』『遅い男』、マーガレット・アトウッド『昏き目の暗殺者』(以上早川書房)、T.H.クック『緋色の記憶』(文春文庫)、ほか多数。文芸評論家、エッセイストとしても活躍し、『カーヴの隅の本棚』(文藝春秋)『熟成する物語たち』(新潮社)『明治大正 翻訳ワンダーランド』(新潮新書)『本の森 翻訳の泉』(作品社)『本の寄り道』(河出書房新社)『全身翻訳家』(ちくま文庫)『翻訳教室 はじめの一歩』(ちくまプリマー新書)『孕むことば』(中公文庫)『翻訳問答』シリーズ(左右社)、『謎とき『風と共に去りぬ』: 矛盾と葛藤にみちた世界文学』(新潮社)など、多数の著書がある。
- 『推し、燃ゆ』(河出書房新社)鴻巣 友季子
アイドルへの濃厚な同化『推し、燃ゆ』という題名、および冒頭の「推しが燃えた。」の一文を見てもぴんとこない読者(かつての私のように)がいるか…
書評 - 『アコーディオン弾きの息子』(新潮社)鴻巣 友季子
人々を裂くいびつな二重性まず、バスク語の現代小説が、原語からの直接の翻訳で読めることに感謝したい。バスク語は歴史の古い孤立言語であり、非ネ…
書評 - 『一人称単数』(文藝春秋)鴻巣 友季子
「思い描かせない力」ということを考える。読み手の想像力をぞんぶんに刺激し、さまざまなイメージを喚起しながら、ぎりぎりで具象的な像を切り結ば…
書評 - 『あたしたち、海へ』(新潮社)鴻巣 友季子
新型コロナウイルスの影響で、息苦しい毎日が続く。外出自粛の閉鎖的な環境のなか、家庭で、地域で、鬱屈や不安からくる暴力や暴言、虐待などが増え…
書評 - 『猫を棄てる 父親について語るとき』(文藝春秋)鴻巣 友季子
村上春樹「猫を棄てる」をめぐって『1Q84』を境に、村上春樹の小説では親子関係の描かれ方が変わった。それまで、親子関係は表立って詳細に描かれる…
書評 - 『二〇世紀「英国」小説の展開』(松柏社)鴻巣 友季子
「英国」小説研究者の最新の知見と思索の実りを届けてくれる圧巻の論集文学を「世紀」で区切ることはできるだろうか。「英国」二十世紀小説に関して…
書評
鴻巣友季子「2018 この3冊」|奥泉光『雪の階』(中央公論新社)、橋本治『草薙の剣』(新潮社)、ダニエル・ヘラー=ローゼン『エコラリアス』(みすず書房)
鴻巣 友季子コラムマイケル・エメリック『てんてこまい 文学は日暮れて道遠し』(五柳書院)、辛島デイヴィッド『Haruki Murakamiを読んでいるときに我々が読んでいる者たち』(みすず書房)
鴻巣 友季子書評紫式部著、角田光代訳『源氏物語 上』(河出書房新社)、紫式部著、毬矢まりえ、森山恵訳『源氏物語 A・ウェイリー版 第1巻』(左右社)
鴻巣 友季子書評【第158回芥川賞】 若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』(河出書房新社)、石井遊佳『百年泥』(新潮社)
鴻巣 友季子書評鴻巣友季子「2017この3冊」毎日新聞|『新しい小説のために』佐々木敦『ペストの記憶』ダニエル・デフォー『ウォークス 歩くことの精神史』レベッカ・ソルニット
鴻巣 友季子コラム