翻訳家。訳書にエミリー・ブロンテ『嵐が丘』、マーガレット・ミッチェル『風と共に去りぬ1-5巻』(以上新潮文庫)、ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』(河出書房新社 世界文学全集2-1)、J.M.クッツェー『恥辱』(ハヤカワepi文庫)、『イエスの幼子時代』『遅い男』、マーガレット・アトウッド『昏き目の暗殺者』『誓願』(以上早川書房)『獄中シェイクスピア劇団』(集英社)、T.H.クック『緋色の記憶』(文春文庫)、ほか多数。文芸評論家、エッセイストとしても活躍し、『カーヴの隅の本棚』(文藝春秋)『熟成する物語たち』(新潮社)『明治大正 翻訳ワンダーランド』(新潮新書)『本の森 翻訳の泉』(作品社)『本の寄り道』(河出書房新社)『全身翻訳家』(ちくま文庫)『翻訳教室 はじめの一歩』(ちくまプリマー新書)『孕むことば』(中公文庫)『翻訳問答』シリーズ(左右社)、『謎とき『風と共に去りぬ』: 矛盾と葛藤にみちた世界文学』(新潮社)など、多数の著書がある。
- 『楽しみと日々: 壺中天書架記』(法政大学出版局)鴻巣 友季子
幾千年を超え、詩人の交感が聞こえる興奮が止まらない。『楽しみと日々 壺中天書架記』は読むこと、書くこと、訳すこと、つまりは生きることをめぐ…
書評 - 『翻訳とパラテクスト: ユングマン、アイスネル、クンデラ』(人文書院)鴻巣 友季子
言語間の水平移動ではすまされない現実翻訳とは二言語間の「等価性の交換」だという認識が一般にある。Aという言語のテクストをBという言語に水平に…
書評 - 『クロス』(河出書房新社)鴻巣 友季子
この数年、性的少数者を題材にした小説が増えている。それを書くことが当たり前になったのだ。川上弘美『森へ行きましょう』や川上未映子『夏物語』…
書評 - 『シャーロック・ホームズの凱旋』(中央公論新社)鴻巣 友季子
私が知る限り、小説家にはスランプを自然現象として受け入れる人と、「虚構」として否定する人がいる。前者の例はジュンパ・ラヒリ。後者の代表はト…
書評 - 『名場面の英語で味わう イギリス小説の傑作: 英文読解力をみがく10講』(NHK出版)鴻巣 友季子
さりげない英文に潜む妙を知る日本語話者はどうしてなかなか英語を話せるようにならないのかという議論が喧(かまびす)しい。その大きな理由の一つ…
書評 - 『彼岸花が咲く島』(文藝春秋)鴻巣 友季子
「生の息吹」と「死の恐怖」の共棲舞台は海上に浮かぶ亜熱帯の島である。トマス・モアの『ユートピア』の理想郷をはじめ、俗世と離れた「島」は、ユ…
書評
鴻巣友季子「2018 この3冊」|奥泉光『雪の階』(中央公論新社)、橋本治『草薙の剣』(新潮社)、ダニエル・ヘラー=ローゼン『エコラリアス』(みすず書房)
鴻巣 友季子コラムマイケル・エメリック『てんてこまい 文学は日暮れて道遠し』(五柳書院)、辛島デイヴィッド『Haruki Murakamiを読んでいるときに我々が読んでいる者たち』(みすず書房)
鴻巣 友季子書評紫式部著、角田光代訳『源氏物語 上』(河出書房新社)、紫式部著、毬矢まりえ、森山恵訳『源氏物語 A・ウェイリー版 第1巻』(左右社)
鴻巣 友季子書評【第158回芥川賞】 若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』(河出書房新社)、石井遊佳『百年泥』(新潮社)
鴻巣 友季子書評鴻巣友季子「2017この3冊」毎日新聞|『新しい小説のために』佐々木敦『ペストの記憶』ダニエル・デフォー『ウォークス 歩くことの精神史』レベッカ・ソルニット
鴻巣 友季子コラム