御厨 貴TAKASHI MIKURIYA
公式サイト: http://www.mikuriya.rcast.u-tokyo.ac.jp/index.html
1951年東京都生まれ。1975年東京大学法学部卒。同年同助手、東京都立大学法学部教授、ハーバード大学客員研究員、政策研究大学院大学教授を経て現職。主な著書に『政策の総合と権力』(1996年、東京大学出版会、サントリー学芸賞)、『東京 首都は国家を越えるか』(1996年、読売新聞社)、『馬場恒吾の面目』(1997年、中…もっと読む
競争力高める経済体制とは「戦略的資本主義」――「市場原理に沿いながら、同時に国の長期的な競争力の充実に傾注する経済的な体制」、これこそが戦後…
肉薄取材で政策決定を再現クリントン大統領は、ドアの右にあるいちばん好きな椅子(いす)に坐った。足をのせる台がついている。スタッフが一団にな…
世紀末を監視◆批判する「時漫」薬害エイズにオウムサリン。文字通り世紀末を想起させる二つの事件が、ともに法の裁きを受ける段階に至った(ALLREV…
FBI長官が君臨続けた秘密FBI長官に何と半世紀近く君臨した男、エドガー・フーヴァー。日本とは異なり政治的任命職が普通のアメリカで、民主・共和両…
政治とよく似た小売の世界「デパートとスーパーはどう違うか?」これはなかなかに難問である。特にダイエーやイトーヨーカドーを天から“デパート”と…
実務官の多角的PKO論議今はやりの言葉の一つにPKOがある。日本語で国連平和維持活動という。だがその実態は、ジャーナリズムで目につく記事を拾い上…
柔軟な姿勢で生き生き語る戦後政治の展開に対して、戦後政治学はいかに立ちむかったか。本書は、常に現実政治との緊張の中で自らの政治学を構築して…
スポーツと政治の複雑な仲「スポーツには政治を持ちこむな」というお決まりのスローガンが掲げられる時、人はスポーツに真っ新(まっさら)なクリー…
人種問題軸に描く日々の報道の中にアメリカ社会の動きが報ぜられることは多い。しかし垣間見るアメリカについての断片的情報は、なかなか全体として…
戦後論壇支えた権威と情緒昔「世界」という雑誌があった。無論今もある。しかし論壇と称するものの影が薄くなってしまった現在、かつてその中の最も…
戦争時に貫いた複線的思考「こんな事なら、話をし出さぬか、もつと話しの仕方があつたのだが、私としては、お上が、そんな、オズルイと云ふか、フミ…
破天荒な行状、米国人の目でさらっと本文を読んで楽しく、パラパラ写真や図版をながめて面白く、巻末までじっくり取り組んでためになる、一冊で三度…
学問のプロとしてのあり方プロフェッショナリズムとは何か。これがまことに見え難い時代である。こつこつと一つのことにうちこむプロの精神が「ダサ…
人為の自然改造が復讐招くダムはムダとはよく言ったもの。本書の主張はこれにつきる。世界の四大文明は水を求めていずれも大河川の流域に生まれた。…
自己革新する卓越した組織小さな本の中に、組織を考えるための重要な要素がぎっしりとつまっている。様々のアメリカ映画を通じて、我々日本人にとっ…
厚い年輪、“濃淡”残す回想録あの瀬島龍三が回想録を出した。多年待たれていただけに用意周到、実に細かい配慮を施した二段組み五〇〇頁余の大著であ…
「歴史をも仕切る」したたかさ中曽根康弘氏は政治家としてとことんしたたかであるに違いない。現実政治を五年間支配した上、今度は歴史をも仕切ろう…
政治は言葉を取り戻せるか二十一世紀になって、本書の最終章(「政治蘇生」のための提言)を読み返した時、人はいかなる感慨を持つであろうか。外交…
永田町と政治学つなぐ分析政治の現場で悩みながら動きまわる生身の政治家を、どう捉えたらよいのか。著者の考察の出発点はここにある。もっとも連日…
変転するアメリカに生きて当世人気の村上春樹が愛してやまぬフィッツジェラルドについて、「この作者の夢は一九二〇年代アメリカの若い男女の憧れで…