1947年東京生まれ。現代思潮社美学校で1969~70年木村恒久、赤瀬川原平に学び、1972年青林堂・月刊漫画誌『ガロ』で編集長7年間の後フリー。イラストレーター、装丁デザイナー、エッセイスト。もっと読む
- 『ONCE UPON A TIME』(本の雑誌社)南 伸坊
写真による「ものがたり」を作りたかったのだ、と椎名誠さんは、まえがきに書いている。一枚ずつの写真にはそれぞれの「ものがたり」があり、それら…
書評 - 『おじさんあそびましょ』(絵本館)南 伸坊
故・長新太さんの絵本の新刊が出た(ALL REVIEWS事務局注:本書評執筆時期は)。『おじさん あそびましょ』。新刊といっても、だから新作ではない。1…
書評 - 『浮世絵 一竿百趣―水辺の風俗誌』(つり人社)南 伸坊
「釣り」を描いた浮世絵ばかりが百枚集められた、画集+エッセイ集である。浮世絵を、さまざまに編集した本は沢山(たくさん)出ているし、北斎や春…
書評 - 『路地―Wandering Back Alleys』(清流出版)南 伸坊
中里和人氏には「小屋の肖像」という写真集がある。作業小屋や物置に使われる粗末な小屋を、日本中歩いて収集したような写真集。噂(うわさ)を聞い…
書評 - 『街角のオジギビト』(筑摩書房)南 伸坊
オジギビトとは、工事現場の「ご迷惑をおかけしてます」の看板に、必ずついてくるマンガの人物像、あれに著者とり・みきさんが命名した造語である。 …
書評 - 『囲市』(クレオ)南 伸坊
この写真は、元・銭湯の内部だろう(ALL REVIEWS事務局注:掲載時は別途写真あり)。いわゆる「銭湯のペンキ絵」のあったあたりが、廃業取壊(とりこ…
書評 - 『芸術家の年賀状』(二玄社)南 伸坊
年賀状というのは、大人になってたくさん「出さなきゃイケない」となるとたいそう面倒なものである。しかし、お正月の朝、なつかしい知り合いや、親…
書評 - 『猫の草子』(KADOKAWA/エンターブレイン)南 伸坊
ぜいたくに、たのしい漫画。近藤ようこのマンガを読むのは、読んでしまうのがもったいないような、たのしい時間である。だから、もったいないけど、…
書評 - 『新編 物いう小箱』(講談社)南 伸坊
小泉八雲に教えたい怪異譚私は江戸や中国の怪談が好きで、そんなものを若い頃から一冊、二冊とあつめるように買っていて、時々、引っ張り出してきて…
書評 - 『ゲゲゲのゲーテ』(双葉社)南 伸坊
ゲゲゲのゲーテですよ。題もいい水木しげるさんが亡くなった。93歳、たくさんの素晴らしい作品を残されて、悔いのない幸福な人生だったと思う(ALL …
書評 - 『「ない仕事」の作り方』(文藝春秋)南 伸坊
おもしろくってタメになるおもしろくってタメになる。なあんて、まるで営業妨害をしているような陳腐な表現だと思われるかもしれませんが、この本は…
書評 - 『戦後入門』(筑摩書房)南 伸坊
戦後生まれの戦後入門 戦後70年経(た)った(ALL REVIEWS事務局注:本書評執筆時期は2015年)。昭和22年生まれの私がもう68才なんだから、戦争が終…
書評 - 『もう一度 倫敦巴里』(ナナロク社)南 伸坊
ながらく復刊を待たれていた伝説的名著の、四十年ぶりの刊行である。おもしろい! たのしい! すばらしい! 洒落ていて、スマートで気取ってない。赤…
書評 - 『世界のカマキリ観察図鑑』(草思社)南 伸坊
見れば見るほど、おもしろい!私はカマキリがこわい。カマキリは四白眼の逆三角顔で酷薄な顔をしている。その上、こちらが何もしてないのに、武器を…
書評 - 『骨風』(文藝春秋)南 伸坊
この本はいい。私はすごくススメたい。私は、いまこの本を友人たちにススメまくっている。私は著者と友人で、私の友人達もまたクマさんと友人だって…
書評 - 『同調圧力にだまされない変わり者が社会を変える。』(大和書房)南 伸坊
若い人たちに読んでほしい本人は誰であれ、アホなことをする権利、他人を愛する権利、他人をバカにする権利などを持つが、他人に愛される権利とか、…
書評 - 『笑韓でいきましょう』(悟空出版)南 伸坊
嫌韓にも親韓にもタメになる本韓国の大統領や、中国共産党の主席が、日本の首相がアイサツしている時に、シカトしたり、仏頂面をしていたりするのを…
書評 - 『春画と印象派 (”春画を売った国賊”林忠正をめぐって)』(筑摩書房)南 伸坊
ジャポニスムとは何だったのか?タイトルの『春画と印象派』というのがおもしろい。浮世絵が印象派に絶大な影響を与えた、というのは美術史の一般常…
書評 - 『漂流怪人・きだみのる』(小学館)南 伸坊
この本は嵐山光三郎の最高傑作であるおもしろい! すばらしい! ぼくは近ごろ、老人になったので生活のリズムをなるべく狂わせないように注意深く生…
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