斎藤 環TAMAKI SAITO
公式サイト: https://www.facebook.com/profile.php?id=100021446644818

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1961年、岩手県生まれ。1990年、筑波大学医学専門学群 環境生態学 卒業。医学博士。爽風会佐々木病院精神科診療部長(1987年より勤務)を経て、2013年より筑波大学医学医療系社会精神保健学教授。また,青少年健康センターで「実践的ひきこもり講座」ならびに「ひきこもり家族会」を主宰。専門は思春期・青年期の精神…もっと読む


精神医療の試みとして「回帰」する「対話」2022年に上梓(じょうし)された大著『力と交換様式』の解説書。本書はさしあたり、そのように位置づける…


深層構造に想定し美術史を読み直す本書の冒頭で著者は、印象派から後期印象派、キュビスムに至る流れにおいて「眼(め)に実際飛び込んでくる情報と…


必要なのは適切な治療と回復支援本書は薬物依存症臨床の第一人者による、一般向け解説書の決定版である。著者の松本は国立精神・神経医療研究センタ…


身体性に裏打ちされた言語が重要新進気鋭の歴史学者として“デビュー”した著者は、2011年に出版した『中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史』…


古都の「いやらしさ」とは「千年の古都のいやらしさ」と帯にある。あ~はいはい、「ぶぶ漬け」が帰宅フラグで、「この前の戦争」が応仁の乱なんでし…


「ダメ、ゼッタイ」から包摂へあなたは、こんな風に考えてはいないだろうか。アル中は迷惑なところもあるけれど、人間臭くて憎めない。いっぽう大麻…


行動する哲学者の格差社会への抗議ラカン派にしてマルクス主義者という奇妙な肩書を持つ哲学者が、現代において可能な革命について語る。90年代から…


人生の意味は「ただ生きる」昨今の哲学界隈(かいわい)をにぎわすトピックが、「実在論」の新たな潮流である。そこには複数の流派があり、評者が理…


愛すべきヒヒの死、根底に怒りと祈りまずはタイトルの勝利である。もし今年のタイトル翻訳賞なんてものがあったら、上半期ならトップ、年間ベストス…


彼女の驚くべき“死因”明らかに誰もがその名を知るフローベールの代表作、『ボヴァリー夫人』とは、どんな作品か。田舎医者との平凡な結婚生活に倦(…
![トマス・ピンチョン全小説 重力の虹[上] / トマス・ピンチョン](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51yiCWpXq8L.jpg)

行動主義の勝利予見したサイバーパンクアメリカ文学史上、最大級の問題作として『白鯨』にも並び称される長編小説『重力の虹』の新訳が完成した。恥…


社会的救済に道開いた日本の医師うつ病についての本だが、うつの治し方が書いてあるわけではない。そもそも著者は、精神科医でも当事者でもなく、「…


特異なキャラ消費システム気鋭の、という表現がしっくりくる新人の登場である。著者は批評史という一ジャンルに、ほとんど誰も着手せずに看過してい…


王道行くための若者へのバトンいまやカリスマ的漫画家の一人となった荒木飛呂彦(ひろひこ)による、はじめての漫画指南書である。本書の目的はその…


精神病理学の前途を開く泰斗の遺産先般惜しくも物故した精神病理学の泰斗による、わが国の戦後精神医学史の貴重な回顧である。私立精神科病院に長く…


エロスの匂いに惹かれ、本質に無関心日本人は色好みか? この問いの答えはイエスでありノーだ。たとえば日本のメディア空間はきわめて「性的」であ…


「ドイツ観念論における対話」の可能性純然たる哲学書である本書を、門外漢ながら手に取ったのには理由がある。マルクス・ガブリエルの講演録「なぜ…


生物学主義に対する精神医療の「維新」オープンダイアローグ(以下OD)とは、フィンランド・西ラップランド地方において、1980年代から開発と実践が…


現象学的手法で問う「治癒」とは何かいっけん奇妙なタイトルの本書は、一人の哲学者が、さまざまなフィールドで活動する看護師や助産師らにインタビ…


脳科学から見た精神分析を鮮やかに本書の著者は精神科医として、主として神経科学分野において多数の論文を発表してきた。しかし著者はそれ以前に、…