書評

『萌えの研究』(講談社)

  • 2024/02/17
萌えの研究 / 大泉 実成
萌えの研究
  • 著者:大泉 実成
  • 出版社:講談社
  • 装丁:単行本(222ページ)
  • 発売日:2005-12-01
  • ISBN-10:4062128594
  • ISBN-13:978-4062128599
内容紹介:
非オタクが覗いた、史上最強のオタク解読書。「フロイト」「ウィトゲンシュタイン」「ノルウェイの森」「菊地秀行」「エヴァンゲリオン」「江戸春画」「家族への回帰」「ハーレム感」などのキーワードを使って「萌え」の本質に迫る。
「萌え」関連の市場規模が八八八億円という報道は波紋を広げたようだ。そんなに儲かるんなら、企業として、日本国として、萌えを支援しようという動きさえ出てきた。何ともあさましい話である。政財界のお偉方が「萌え」を理解しているとは思えないからだ(ALL REVIEWS事務局注:本書評執筆年は2006年)。

萌えとは、「マンガやアニメやゲームのキャラクターに恋心に近い感情を抱くこと」と大ざっぱな定義はできる。だが、そこから先が未知の深海にも等しい。奥の深い深い世界なのだ。

本書の著者は、とりあえず萌えの大海に飛びこみ、「萌え」漬けになろうと決意する。これはその不思議な世界の現場報告である。

ジャンルは、ライトノベル、テーブルトークRPG(何のこっちゃ)、美少女ゲーム(通称エロゲー)、マンガにアニメ。次第に萌えに熱くなりながらも、常に距離をもった記述が、萌えの特異性と普遍性を照らしだす。だが、夢中で本書を読了してなお、萌えは私にとって異世界のままだった。
萌えの研究 / 大泉 実成
萌えの研究
  • 著者:大泉 実成
  • 出版社:講談社
  • 装丁:単行本(222ページ)
  • 発売日:2005-12-01
  • ISBN-10:4062128594
  • ISBN-13:978-4062128599
内容紹介:
非オタクが覗いた、史上最強のオタク解読書。「フロイト」「ウィトゲンシュタイン」「ノルウェイの森」「菊地秀行」「エヴァンゲリオン」「江戸春画」「家族への回帰」「ハーレム感」などのキーワードを使って「萌え」の本質に迫る。

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初出メディア

朝日新聞

朝日新聞 2006年1月22日

朝日新聞デジタルは朝日新聞のニュースサイトです。政治、経済、社会、国際、スポーツ、カルチャー、サイエンスなどの速報ニュースに加え、教育、医療、環境、ファッション、車などの話題や写真も。2012年にアサヒ・コムからブランド名を変更しました。

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