1958(昭和33)年、北海道生れ。フリーライター。法政大学文学部哲学科卒業。西武百貨店系洋書店勤務の後、『宝島』『別冊宝島』の編集に携わる。1993(平成5)年頃よりライター業に専念。「哲学からアダルトビデオまで」を標榜し、コラム、書評、インタビューなど幅広い分野で活躍中。著書に『そうだ、京都に住もう。』『…もっと読む
- 『日本の七十二候を楽しむ ―旧暦のある暮らし―』(東邦出版)永江 朗
旧暦の季節感は不思議な味わい冲方丁の歴史小説『天地明察』が映画化され、絶賛上映中……だからか知らないけれど、『日本の七十二候(しちじゅうにこ…
書評 - 『2050年の世界―英『エコノミスト』誌は予測する』(文藝春秋)永江 朗
イタリアにも抜かれるとは!官公庁の未来予測とその結果について分析した人の話を聞いたことがある。無残なものだ。予測のほとんどは外れていた。だ…
書評 - 『ペコロスの母に会いに行く』(西日本新聞社)永江 朗
認知症から噴き出す“人生”岡野雄一『ペコロスの母に会いに行く』はコミックエッセイ、つまり漫画による随筆である。この本を読んで、漫画というもの…
書評 - 『戦後史の正体』(創元社)永江 朗
日本の首相はアメリカ次第?加藤陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(朝日出版社)や福井紳一『戦後史をよみなおす』(講談社)など、最近…
書評 - 『だれでも簡単、すぐできる! 50℃洗い 驚異の調理法とおいしいレシピ』(実業之日本社)永江 朗
50℃はいいことずくめベストセラーのランキングリストで『50℃洗い』という書名を見たときは、洗濯についての本だと思った。ヨーロッパでは洗濯は水で…
書評 - 『禅が教えてくれる 美しい人をつくる「所作」の基本』(幻冬舎)永江 朗
物を大切にすれば“美しい所作”になる面接は部屋に入った瞬間にもう結果が決まっている、という話を聞いたことがある。ことの真偽は不明だが、納得で…
書評 - 『魔境の女王陛下 薬師寺涼子の怪奇事件簿』(講談社)永江 朗
巧みな社会批評の数々新書サイズのエンターテインメント小説をノベルスという。ベストセラーも多いが、なぜか書評の対象になることは少ない。「薬師…
書評 - 『DVD付き 実はスゴイ! 大人のラジオ体操』(講談社)永江 朗
バレリーナの動きもあるラジオ体操ベストセラーのなかには、ときどき「やられた!」と叫びたくなるものがある。誰もが気がつきそうで、気がつかなか…
書評 - 『これが論点! 就職問題』(日本図書センター)永江 朗
就職難の若者に席を譲ろう警察庁の統計によると、就職の失敗を理由に自殺した30歳未満の若者は、2010年が159人、2011年は150人。たかが就職ぐらいで…
書評 - 『「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ』(ダイヤモンド社)永江 朗
日本軍と日本企業に共通する弱み1984年に出た『失敗の本質』は、日本軍がどこをどう間違ったのかについての本。著者は歴史学の戸部良一や経営学の野…
書評 - 『資本主義が嫌いな人のための経済学』(エヌティティ出版)永江 朗
右派にも左派にも変なところがある買い物が好きだ。お金はもっと好きだ。でも、資本主義は大嫌いだ。だから書店でこの本を見つけたとき、「オレのた…
書評 - 『ためない暮らし』(大和書房)永江 朗
モノを「使い切る」コツ身のまわりのモノはできるだけ少なく、簡素に静かに暮らしていたい。茶室が美しいのは、そこに余計なものが何もないからだ。…
書評 - 『おじさん図鑑』(小学館)永江 朗
ついにおじさんが「見られる」立場になった気がついたら私は、おじさんになっていた。おじさんというのは、徐々にではなく、突然なるものだと知った…
書評 - 『哲学大図鑑』(三省堂)永江 朗
授業の黒板のように思想の地図をさし示すカフェの本棚に『世界で一番美しい元素図鑑』(創元社)があった。iPadのアプリ版でも話題になった本だ。ペ…
書評 - 『大往生したけりゃ医療とかかわるな』(幻冬舎)永江 朗
がんは完全に放置すれば安らかに逝ける誰もが長寿を喜ぶ時代ではなくなった。肉親には長く生きてほしいと思っても、自分自身はほどほどにと思う人が…
書評 - 『父・金正日と私 金正男独占告白』(文藝春秋)永江 朗
じつは賢かった長男・金正男金正日が急死して2カ月。三男の正恩じゃなくて長男の正男が権力を引き継いでいたらよかったのに……五味洋治の『父・金正…
書評 - 『下山の思想』(幻冬舎)永江 朗
下り坂だからこそある喜びデフレをとめて、ちょっとインフレになれば、いろんなことが解決するだろう。経済が成長しているときは、格差もそれほど大…
書評 - 『一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル』(講談社)永江 朗
データベースが民主主義を支える時代へ「熟議」という言葉をよく聞く。よく議論すれば、よりよい考えに到達し、みんなが納得する(はずだ)、という…
書評 - 『I Love Rinka Style』(宝島社)永江 朗
梨花の人気は“センス”が理由?最近、雑誌というと、「売れない」とか「また休刊」といった、暗いニュースが多い。しかしすべての雑誌が売れないわけ…
書評 - 『暴力団』(新潮社)永江 朗
暴力団の終わりを示しているのかぼくが書店員だったころ、ときどき近所のヤクザが本を買いにきてくれた。刑務所にいる兄貴分への差し入れの本だ。ミ…
書評