1958(昭和33)年、北海道生れ。フリーライター。法政大学文学部哲学科卒業。西武百貨店系洋書店勤務の後、『宝島』『別冊宝島』の編集に携わる。1993(平成5)年頃よりライター業に専念。「哲学からアダルトビデオまで」を標榜し、コラム、書評、インタビューなど幅広い分野で活躍中。著書に『そうだ、京都に住もう。』『…もっと読む
- 『バリ島芸術をつくった男―ヴァルター・シュピースの魔術的人生』(平凡社)永江 朗
ケチャの歴史は七十年だった伝統なんてもののルーツは、意外といいかげんだったりする。私の故郷、北海道には、鮭をくわえた木彫りの熊がアイヌ民芸…
書評 - 『匂いのエロティシズム』(集英社)永江 朗
いい香りといやなニオイは紙一重私はホステスのいる飲み屋に行かない。理由は三つある。一、金がない。二、ホステスがいると緊張する。三、彼女たち…
書評 - 『ことわざの知恵』(岩波書店)永江 朗
ことわざをめぐる意外な話私たちプロのライターにとって、ことわざや故事成句のたぐいは要注意である。なにしろ含蓄があるし、響きもいいし、ちょっ…
書評 - 『洋菓子はじめて物語』(平凡社)永江 朗
高級洋菓子ブームの秘密高級洋菓子がブームである。有名職人のいる店は大にぎわいだ。一方で激安ファストフード店も大繁盛なんだから、どういうこと…
書評 - 『ラーメンを味わいつくす』(光文社)永江 朗
ラーメンの血中オタク濃度熱狂的ラーメン好きは、そば好き、丼好きなど、他のB級グルメとは違うニオイを放っている。ニオイといっても、ニンニクく…
書評 - 『新編 新宗教と巨大建築』(筑摩書房)永江 朗
巨大でキッチュな新宗教建築観光といえば名所旧跡・社寺仏閣と相場は決まっている。でも、その社寺仏閣の中に新宗教の施設は含まれない。たんに建物…
書評 - 『ビール職人、美味いビールを語る』(光文社)永江 朗
ビールは生き物なんですビールがおいしい季節になりました、というのは手紙の書き出しの定番だけれども、ほんとビールがうまい。うまいビールをもっ…
書評 - 『情報の呼吸法』(朝日出版社)永江 朗
ソーシャルメディアは一期一会大学の授業で学生たちに、金正日死去のニュースを何で知ったかを聞いた(ALL REVIEWS事務局注:本書評執筆時期は2012…
書評 - 『恋するオペラ 集英社新書』(集英社)永江 朗
オペラの基本は「恋愛」私にとって今年はモーツアルト強化年間である(ALL REVIEWS事務局注:本書評執筆時期は2002年)。正月から毎日モーツアルト…
書評 - 『俺のイタリアン、俺のフレンチ―ぶっちぎりで勝つ競争優位性のつくり方』(商業界)永江 朗
客より社員の会社最近、「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」というチェーン店がすごく人気らしい(ALL REVIEWS事務局注:本書評執筆時期は2013年)…
書評 - 『DV--殴らずにはいられない男たち』(光文社)永江 朗
暴力夫たちの典型像とはまるでミステリーのようだ、といったら当事者たちは怒るだろうか。豊田正義の『DV――殴らずにはいられない男たち』は、夫婦間…
書評 - 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社)永江 朗
英国の子どもたち総務省が7月に発表した人口動態調査によると、日本の総人口は前年に比べて43万人も減った(ALL REVIEWS事務局注:本書評執筆時期は…
書評 - 『2030年 世界はこう変わる アメリカ情報機関が分析した「17年後の未来」』(講談社)永江 朗
2030年はインドが1位か?元職員エドワード・スノーデンによって、米国の国家安全保障局が同盟国に対してすら盗聴を行っていたことが暴露された。も…
書評 - 『思考力』(さくら舎)永江 朗
考えることは難しい勉強ばかりしているとアホになるぞ! 外山滋比古のエッセイ『思考力』を一口にまとめるとこう。知識ばかり蓄えても、考える力は…
書評 - 『なめらかな社会とその敵』(勁草書房)永江 朗
こんな難解な本が売れているなんて!世の中は白か黒かとはっきり分けられるほど単純ではない。悪人は51%悪くて、49%善い。善人は49%悪くて、51%…
書評 - 『寺田寅彦は忘れた頃にやって来る』(集英社)永江 朗
物理にも俳句にも光るセンス一昨年(ALL REVIEWS事務局注:本書評執筆時期は2002年)、俳優の本木雅弘氏に読書についてインタビューしたとき、氏が…
書評 - 『人口減少社会の設計―幸福な未来への経済学』(中央公論新社)永江 朗
人口が減っても快適に暮らせるこのまま少子高齢化が進むと、日本は大変なことになるぞ、というのが最近の風潮である。結婚をしない人や子供を持たな…
書評 - 『街場の憂国論』(文藝春秋)永江 朗
内田樹人気を考える書店観察が好きなぼくにとって、晶文社の本はひとつの指標だった。晶文社の本がどう置かれているかで、書店の性格がわかる。しか…
書評 - 『日本の異端文学』(集英社)永江 朗
山田風太郎は異端かいつだったか、コラムニストのえのきどいちろう氏に「せめて本ぐらい好きに読ませてよ。世の中、ままならないことばかりなんだか…
書評 - 『猫のエルは』(講談社)永江 朗
猫の言語能力町田康といえばプードルのスピンクが綴る「スピンク日記」シリーズが人気である。犬の目で見た飼い主ポチの日々。だから町田康は犬派だ…
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