
1958(昭和33)年、北海道生れ。フリーライター。法政大学文学部哲学科卒業。西武百貨店系洋書店勤務の後、『宝島』『別冊宝島』の編集に携わる。1993(平成5)年頃よりライター業に専念。「哲学からアダルトビデオまで」を標榜し、コラム、書評、インタビューなど幅広い分野で活躍中。著書に『そうだ、京都に住もう。』『…もっと読む
- 『射精責任』(太田出版)永江 朗
とても重要でシンプルなことがストレートに書かれている。望まない妊娠はすべて男性に責任があるということを、著者はさまざまな角度から指摘する。…
書評 - 『三省堂国語辞典から 消えたことば辞典』(三省堂)永江 朗
国語辞典が改訂されるたびに新たに採録されたことばが話題になる。だが改訂で削除されることばもある。使われなくなったり、編集方針が変わったりし…
書評 - 『水車小屋のネネ』(毎日新聞出版)永江 朗
姉妹とインコと周辺家族の40年おかえり、ネネ。この本を手に取ったとき、ぼくは心のなかで呼びかけた。「ただいま」とネネの声が聞こえたような気が…
書評 - 『都会の鳥の生態学-カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰』(中央公論新社)永江 朗
再開発が進む東京では、高層ビルが次々と建ち、緑が失われていく。ツバメやスズメなど鳥たちも住み処を失って……と思いきや、どっこい彼らはしたたか…
書評 - 『人を動かすナラティブ なぜ、あの「語り」に惑わされるのか』(毎日新聞出版)永江 朗
巧妙な人心操作のメカニズム「ナラティブ」というのは「物語」とか「語り」という意味の英語だそうだ。辞書を引くと、隣に「ナレーション」がある。…
書評 - 『日本エッセイ小史 人はなぜエッセイを書くのか』(講談社)永江 朗
曖昧で融通無碍、だからこそぼくは遠藤周作も北杜夫もエッセイから入った。「ぐうたら」シリーズや「どくとるマンボウ」シリーズである。だから小説…
書評 - 『新版 歴史の中で語られてこなかったこと』(洋泉社)永江 朗
ブランドイメージを大事にスタートしたばかりの岩波アクティブ新書で盗用事件が起きた。岩波書店は『賢く使おうサプリメント』(工藤悠里著)の回収…
書評 - 『日米安保を考え直す』(講談社)永江 朗
まずアメリカの利益ありき「備えあれば憂いなし」なんてことを真顔で言われると、「あんたの備えが、憂いのもとなんだよ」とツッコミたくなる。いや…
書評 - 『海外コリアン―パワーの源泉に迫る』(中央公論新社)永江 朗
パワーの源は教育と民族主義正直いって、ここまで盛り上がると思ってなかったよ、ワールドカップ。日本人の熱狂もすごいけど、テレビで見る韓国サポ…
書評 - 『バリ島芸術をつくった男―ヴァルター・シュピースの魔術的人生』(平凡社)永江 朗
ケチャの歴史は七十年だった伝統なんてもののルーツは、意外といいかげんだったりする。私の故郷、北海道には、鮭をくわえた木彫りの熊がアイヌ民芸…
書評 - 『匂いのエロティシズム』(集英社)永江 朗
いい香りといやなニオイは紙一重私はホステスのいる飲み屋に行かない。理由は三つある。一、金がない。二、ホステスがいると緊張する。三、彼女たち…
書評 - 『ことわざの知恵』(岩波書店)永江 朗
ことわざをめぐる意外な話私たちプロのライターにとって、ことわざや故事成句のたぐいは要注意である。なにしろ含蓄があるし、響きもいいし、ちょっ…
書評 - 『洋菓子はじめて物語』(平凡社)永江 朗
高級洋菓子ブームの秘密高級洋菓子がブームである。有名職人のいる店は大にぎわいだ。一方で激安ファストフード店も大繁盛なんだから、どういうこと…
書評 - 『ラーメンを味わいつくす』(光文社)永江 朗
ラーメンの血中オタク濃度熱狂的ラーメン好きは、そば好き、丼好きなど、他のB級グルメとは違うニオイを放っている。ニオイといっても、ニンニクく…
書評 - 『新編 新宗教と巨大建築』(筑摩書房)永江 朗
巨大でキッチュな新宗教建築観光といえば名所旧跡・社寺仏閣と相場は決まっている。でも、その社寺仏閣の中に新宗教の施設は含まれない。たんに建物…
書評 - 『ビール職人、美味いビールを語る』(光文社)永江 朗
ビールは生き物なんですビールがおいしい季節になりました、というのは手紙の書き出しの定番だけれども、ほんとビールがうまい。うまいビールをもっ…
書評 - 『情報の呼吸法』(朝日出版社)永江 朗
ソーシャルメディアは一期一会大学の授業で学生たちに、金正日死去のニュースを何で知ったかを聞いた(ALL REVIEWS事務局注:本書評執筆時期は2012…
書評 - 『恋するオペラ 集英社新書』(集英社)永江 朗
オペラの基本は「恋愛」私にとって今年はモーツアルト強化年間である(ALL REVIEWS事務局注:本書評執筆時期は2002年)。正月から毎日モーツアルト…
書評 - 『俺のイタリアン、俺のフレンチ―ぶっちぎりで勝つ競争優位性のつくり方』(商業界)永江 朗
客より社員の会社最近、「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」というチェーン店がすごく人気らしい(ALL REVIEWS事務局注:本書評執筆時期は2013年)…
書評 - 『DV--殴らずにはいられない男たち』(光文社)永江 朗
暴力夫たちの典型像とはまるでミステリーのようだ、といったら当事者たちは怒るだろうか。豊田正義の『DV――殴らずにはいられない男たち』は、夫婦間…
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