1958(昭和33)年、北海道生れ。フリーライター。法政大学文学部哲学科卒業。西武百貨店系洋書店勤務の後、『宝島』『別冊宝島』の編集に携わる。1993(平成5)年頃よりライター業に専念。「哲学からアダルトビデオまで」を標榜し、コラム、書評、インタビューなど幅広い分野で活躍中。著書に『そうだ、京都に住もう。』『…もっと読む
- 『堀文子の言葉 ひとりで生きる (「生きる言葉」シリーズ)』(求龍堂)永江 朗
見習いたい孤高の画家による箴言3・11以降、「絆」とか「みんなで」とか、「つながり」といった言葉を頻繁に聞くようになった。「連帯を求めて孤立…
書評 - 『老前整理 捨てれば心も暮らしも軽くなる』(徳間書店)永江 朗
物を減らせば人生が変わる肉親が亡くなると、遺産や遺品の整理に一苦労する。たとえわずかな遺産だろうと。マイナスだったらなおさら。当人が財産分…
書評 - 『ガールフレンド』(スペースシャワーネットワーク)永江 朗
オリーブ少女の居場所しまおまほ。マンガ家、イラストレーター、エッセイスト。父方の祖父は作家の島尾敏雄、祖母も作家の島尾ミホ。父は写真家の島…
書評 - 『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』(文藝春秋)永江 朗
“宗教本ブーム”の鍵は団塊世代か最近のベストセラーリストを見ていると、橋爪大三郎&大澤真幸『ふしぎなキリスト教』(講談社現代新書)はじめ宗教…
書評 - 『「原子力ムラ」を超えて ポスト福島のエネルギー政策』(NHK出版)永江 朗
原発より危ない、動かしている連中猛暑が続く。今年の夏は電力不足で大パニックになるだろうとか、熱中症で死人がたくさん出るだろうといわれたけれ…
書評 - 『米国製エリートは本当にすごいのか?』(東洋経済新報社)永江 朗
“4年で480冊”のすごさうまいタイトルだなぁ、と感心する本がときどきある。佐々木紀彦『米国製エリートは本当にすごいのか?』もそうした1冊。著者…
書評 - 『誰も戦争を教えてくれなかった』(講談社)永江 朗
日本の戦争博物館の”異常さ”1月に母が、6月に父が他界した。1930年生まれの父は、敗戦のとき満14歳だった。母はその2歳下だった。父は戦場に行った…
書評 - 『カルピス社員のとっておきレシピ-すっきりと、まろやかに、おいしい!』(池田書店)永江 朗
カルピス+マッコリ=イケる『カルピス社員のとっておきレシピ』を見たときは、てっきり『体脂肪計タニタの社員食堂~500kcalのまんぷく定食~』(…
書評 - 『動きすぎてはいけない: ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』(河出書房新社)永江 朗
つながりが息苦しいなら断ち切ろうこんな本が売れているとは! もちろん「こんな」は侮蔑の言葉ではない。「こんなにも難解で厚い」という意味であ…
書評 - 『コミュニティデザイン―人がつながるしくみをつくる』(学芸出版社)永江 朗
「やりたい」を引き出すデザイン今回の震災で得た教訓のひとつは、国なんかアテにならないということである。菅が無能だからといって、自民党に能力…
書評 - 『暮らしを美しくするコツ509』(暮しの手帖社)永江 朗
掃除にも発見がある「ふつうの暮らし」のありがたさが身にしみる。なにが「ふつう」なのかはよくわからないが。貧乏でいいから、安全で安心な生活を…
書評 - 『大人の流儀』(講談社)永江 朗
安いものには裏がある伊集院静のエッセイ集『大人の流儀』に、特別なことは何も書かれていない。叱らなければならないときは叱れ、危険を察知したら…
書評 - 『紙の城(講談社)』(講談社)永江 朗
新聞の力と可能性10年後、新聞はどうなっているだろう。今のままか、違う形態になっているか、それとも消滅しているか。本城雅人の長編小説『紙の城…
書評 - 『おじさん仏教』(徳間書店)永江 朗
晩年の死生観子どものころ、大人は立派だと思っていた。自信たっぷりで、怖いものなさそうで。ところが自分が中高年になってみてわかった。ほんとう…
書評 - 『ビッグヒストリー われわれはどこから来て、どこへ行くのか――宇宙開闢から138億年の「人間」史』(明石書店)永江 朗
楽観論と悲観論最近、スケールの大きな歴史本が注目されている。歴史を人類の歴史として、あるいは地球の歴史としてとらえる本だ。なかでも『ビッグ…
書評 - 『罪の声』(講談社)永江 朗
グリ森の子どもたちもしもグリコ・森永事件で脅迫に使われたのが、幼いころの自分の声だったら……。塩田武士の『罪の声』は、大人になった「声の主」…
書評 - 『日本語のために』(河出書房新社)永江 朗
まるで文体カタログ日本語がこんなにも豊かで多様だったとは! 驚いたというよりも、感動した。『日本語のために』は「池澤夏樹=個人編集 日本文学…
書評 - 『人口と日本経済 - 長寿、イノベーション、経済成長』(中央公論新社)永江 朗
鍵はイノベーション「人口減少」は今もっとも関心を集めるキーワードのひとつだ。景気が悪いのも、年金制度が崩壊しそうなのも、みんな人口減少のせ…
書評 - 『老人漂流社会』(主婦と生活社)永江 朗
高齢女性の4人に1人が貧困!長寿を喜べない世の中になってきたとは感じていたけれども、ここまでひどいとは……。『老人漂流社会』は2013年1月に放送…
書評 - 『いま世界の哲学者が考えていること』(ダイヤモンド社)永江 朗
世界はどうなるか20代のころは、「現代思想」や「エピステーメー」などの雑誌を、「流行通信」や「ブルータス」と同じような気分で買い、最新流行の…
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