1956年兵庫県神戸市生まれ。東京大学工学部都市工学科卒業。同大学院経済学研究科博士課程修了。 東京大学大学院総合文化研究科教授を経て、2018年4月より放送大学教授、東京大学名誉教授。武道家としても知られる。著書に『ケインズとハイエク』『日本経済論』『分断された経済』『経済学の名著30』『消費資本主義のゆく…もっと読む
- 『あなたのマンションが廃墟になる日――建て替えにひそむ危険な落とし穴』(草思社)松原 隆一郎
建て替え誘導施策からの脱皮を説く高度成長期以降に建てられた多くのコンクリート構造物の寿命が、極端に短くなっている。橋梁(きょうりょう)など…
書評 - 『大いなる探求 経済学を創造した天才たち』(新潮社)松原 隆一郎
歴史を見つめた経済学者たちの息づかい数学者・経済学者のJ・ナッシュを描いた大ヒット映画『ビューティフル・マインド』の原作者による経済思想史…
書評 - 『なぜ資本主義は暴走するのか―「株主価値」の恐るべき罠』(日本経済新聞社)松原 隆一郎
ライブドアのニッポン放送買収事件の際、多くの経営者が肝を冷やしたことに、外国株による「三角合併」解禁問題がある。来春から株を等価交換できる…
書評 - 『通貨を考える (ちくま新書)』(筑摩書房)松原 隆一郎
ドル基軸下、金融危機の核心をえぐる経済は難解である。それは経済学者や財界トップの意見こそが眉唾(まゆつば)の最たるものであるところに象徴さ…
書評 - 『経済のグローバル化とは何か』(ナカニシヤ出版)松原 隆一郎
競争原理への一元化で市場が不安定に表参道ヒルズが華々しくオープンした。中高生で賑(にぎ)わう竹下通りを擁しながら原宿が大人の町でもありえた…
書評 - 『貨幣という謎 金(きん)と日銀券とビットコイン』(NHK出版)松原 隆一郎
「観念の自己表現」としての貨幣論の先へ1990年代初頭に資産バブルが崩壊してからというもの、日本経済は「失われた二〇年」の長期不況をさまよい、…
書評 - 『分断されるアメリカ』(集英社)松原 隆一郎
多文化主義がもたらした内なる危機著者ハンチントンは、他人が見ようとしない現実に目を向け、言いづらい主張を打ち出す大胆な政治学者だ。話題作『…
書評 - 『ザ・トヨタウェイ』(日経BP社)松原 隆一郎
期待の方式を真に導入する原則とは今年3月期決算で「純利益1兆円」を突破。販売台数でも米フォード・モーターを抜き、米ゼネラル・モーターズ(GM)…
書評 - 『椰子の血: フィリピン・ダバオへ渡った日本人移民の栄華と落陽』(原書房)松原 隆一郎
戦争に切り裂かれたダバオ移民の悲劇大正6年、評者の祖父は19歳で独り長崎から出航、フィリピンはミンダナオ島のダバオに向かった。「自由契約移民…
書評 - 『日本の企業統治と雇用制度のゆくえ―ハイブリッド組織の可能性』(ナカニシヤ出版)松原 隆一郎
長期雇用を社会貢献とする「新日本型」「実は凄(すご)い、日本の技術」といったテレビ番組や雑誌記事をしばしば目にする。なるほど「あまりに細く…
書評 - 『アダム・スミスとその時代』(白水社)松原 隆一郎
ヒューム由来の正義感と共感アダム・スミスほど日本人に親しまれてきた経済学者はいない。金融で儲(もう)けるよりも実直なものづくりで立国といっ…
書評 - 『エコノミストは信用できるか』(文藝春秋)松原 隆一郎
「前後の一貫性」から諸氏を格付けこの10年、経済の不調を尻目に、というよりもそれをバネにして、活気づいた業界がある。「エコノミスト」なる業態…
書評 - 『家計からみる日本経済』(岩波書店)松原 隆一郎
一変する経済観、実感こもる政策提言エコノミストの話は理屈をいじるばかりで実感に乏しいと言われる。その理由のひとつに、家計を起点として景気対…
書評 - 『虚業成れり―「呼び屋」神彰の生涯』(岩波書店)松原 隆一郎
時代を先取りした「一か八か」の奔走興行の真似(まね)事をしたことがある。表現の場に飢えていた若手フリージャズ奏者たちと夜を徹してのコンサー…
書評 - 『ジョブ・クリエイション』(日本経済新聞社)松原 隆一郎
90年代以降、雇用の驚くべき現実描く官民の様々な機関が景気の回復を報じている。けれども多くの国民は、「実感がない」と言っている。研究者と生活…
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