俵 万智MACHI TAWARA
公式サイト: http://www.gtpweb.net/twr/
歌人。1962年、大阪生まれ。1985年、早稲田大学第一文学部卒業。1987年、歌集『サラダ記念日』を出版、ベストセラーに。翌年、同歌集で現代歌人協会賞受賞。歌集に『とれたての短歌です。』『もうひとつの恋』『かぜのてのひら』『チョコレート革命』『プーさんの鼻』(若山牧水賞)『オレがマリオ』など。古典研究やエ…もっと読む
単行本あとがき I「かーかん、はあい」は、二〇〇五年十一月から二〇〇七年十月まで、朝日新聞の夕刊に月一回、連載したものだ。息子の年齢でいうと…
いけちゃんとぼくと息子と私西原理恵子さんの『この世でいちばん大事な「カネ」の話』(角川文庫)を読んで、これは将来、息子にもぜひ読ませてやり…
文庫版あとがき久しぶりに本書を読み返して、息子と私とのあいだに常に絵本があった日々を、なつかしく思い出した。たとえば妖怪の本の影響で、息子…
直木賞受賞作『佃島ふたり書房』をきっかけに、出久根達郎さんの世界に出会った人は多いと思う。「へえっ、こんなおもしろい作家がいたんだ」と私の…
『カチカチ山』(『お伽草紙』(新潮社)収録)「カチカチ山」で、太宰治が鮮やかに描いてみせた「すべての女性の心に住んでいる残忍な兎」と「すべての…
自分だけの地図づくり「ここは、まよいの森~」鼻歌まじりで息子が、緑色の木のスタンプをぺたぺた押している。お絵描きの類は、それほど好きではな…
初めて林真理子さんにお目にかかった日、私たちは大事な会合を一緒に抜け出して、ディズニーランドへ遊びに行った。その経緯については、「大事な会…
ポケモンを窓にして「好き」ということから生まれるパワーは、すごい。息子は今、ポケットモンスター(ポケモン)に夢中で、ポケモンのこととなると…
親子で楽しむ隠し絵弟夫婦を誘って、沖縄子連れ旅を楽しんできた。息子は、前回の沖縄旅行でイルカに夢中になり、その後イルカの本を熱心に読んでい…
田植えの経験から先月、山形の月山(がっさん)のふもとで、息子が田植えをしてきた。「もうねえ、どろが、べたーぐちゃー、ねとーってねえ、きもち…
一つのテーマに沿って、毎回三首の短歌が紹介される。それぞれの短歌の鑑賞文は、テーマについての著者のエッセイでもある。家族、恋愛、老いといっ…
『恋ごろも』山川登美子他『恋ごろも』は明治三十八年一月、本郷書院から出版された。山川登美子、増田雅子(茅野雅子)、与謝野晶子の合同詩歌集で…
文字との出会い息子はいま、「書(しょ)」にハマッている。と言うとすごく立派な感じがするが、ドラえもんの自由画帳に、私の筆ペンを握りしめて、…
お絵かきの「きっかけ」真っ白い紙とクレヨンを手渡せば、子どもは喜んでお絵かきをするものだと思っていた。「さあ、どうぞ~、なんでも、好きなよ…
「難病モノ」というジャンルがあるとしたら、『九段坂から』は、まったく新しいタイプの本で、「難病モノ」の歴史に残る傑作だと思う。難しい病にか…
とうめいにんげんを待ちながら生きるとは手をのばすこと幼子(おさなご)の指がプーさんの鼻をつかめり歌集『プーさんの鼻』が若山牧水賞をいただい…
おかあさんへの贈り物『かみさまからのおくりもの』は、息子の誕生のお祝いにいただいたものだった。赤ちゃんが生まれると、神様がひとりひとりに贈…
バクテロリストVS.ビオフェル民族息子は、薬を飲むのが大嫌いだ。好きな味のジュースに混ぜたりしても、すぐに気づいて吐(は)きだしてしまう。「…
あこがれのいたずらっこ「おーこちゃん、おーこちゃん、ありさんが、すきなのね~」と、童謡「ぞうさん」のフシで、息子が歌っている。何をしている…
心にまかれた種「じゅげむじゅげむ、ごこうのすりきれ、かいじゃりすいぎょの……」いま、息子と競争して「寿限無(じゅげむ)」を暗唱している。こち…