俵 万智MACHI TAWARA
公式サイト: http://www.gtpweb.net/twr/
歌人。1962年、大阪生まれ。1985年、早稲田大学第一文学部卒業。1987年、歌集『サラダ記念日』を出版、ベストセラーに。翌年、同歌集で現代歌人協会賞受賞。歌集に『とれたての短歌です。』『もうひとつの恋』『かぜのてのひら』『チョコレート革命』『プーさんの鼻』(若山牧水賞)『オレがマリオ』など。古典研究やエ…もっと読む
今日は「いやいやえん」朝、子どもが幼稚園に行きたくないと言う(ALL REVIEWS事務局注:本書評執筆時期は2008年)。「どうして?」「どうしても」…
カエルくんとかんがえる自宅から歩いて数分のところに実家があるので、毎週のように帰省(?)している。息子は週末、おじいちゃんに将棋(しょうぎ…
絵本の時間はおかあさんと単行本の一巻目として、この連載「かーかん、はあい」の二年分をまとめた本のあとがきに、私はこんなことを書いた。いつ…
単行本あとがきⅡ「かーかん、はあい」二冊目の単行本となる本書は、二〇〇七年十一月から二〇〇九年九月まで、月に一度、朝日新聞に連載したものを…
「みちくさ」って楽しいね眠る前に、お話を一つ二つ読むのが息子との習慣だ(ALL REVIEWS事務局注:本書評執筆時期は2009年)。寝ついたら、そーっ…
ドラえもんの魅力お風呂に入っていると、急に息子が言った。「おぼれ大会っていうのがあったら、のび太も一番になれるのにね……」。『ドラえもん』の…
ぶたのたねに、ぎゃはは単行本になった『かーかん、はあい』を読んでくれた友人が、こんなことを言う。「選ばれた絵本、どれもいいんだけど、ちょっ…
イルカのことを知りたくて以前この欄で、いつか一緒に沖縄に行こうねと、息子と約束している……と書いたが、念願かなって、早くもそれが実現した。旅…
妖怪ブーム今年は、妖怪の本が例年以上に並んでいたような気がする(ALL REVIEWS事務局注:本書評執筆時期は2007年)。本屋さんの子ども向けの売り…
短歌についてあれこれと、インタビューを受けることがある。そういうとき、例外なくなされる質問があって「ああ、またか」と思ってしまう。たいてい…
本屋さんの棚をなんとなく眺めていた。ひらがなばかりの優しいタイトルが目に止まった。初めて樋口一葉の作品に接したのは、高校生の時のこと。文庫…
現在、環境問題にまるで無関心、という人は少ないだろう。けれど、いきなり「地球」という規模で語られる多くの話に、なかなかピンとこないなあと感…
高校で国語の教師をしていたころ、一月の一番始めの授業では必ず「百人一首」のカルタ取り大会をした。札を取りあう様子を見ていると、歌を暗唱して…
原子炉と撮影所絡め、神に挑む深い業描く高速増殖炉「もんじゅ」「ふげん」――この名前は、文殊菩薩、普賢菩薩からきている。人類の最高の叡智(えい…
人柄や文学の本質伝える今年2月10日、石牟礼道子さんが亡くなった。本書の柱の一つは、追悼文である。新聞に7本、月刊誌等に3本。短期間に集中的に…
出会いを無にしない別れの物語留学先のアメリカで知り合い、治貴と香子は結婚し、十年という年月が流れた。弁護士事務所で活躍する夫、幼稚園に通う…
"おねえさん"の本選びいま、息子が一番ひいきにしている本、それは『ゆうれいホテル』だ。毒々しい色合いの表紙に、ドラキュラがニッと笑…
たっぷりの本に囲まれて 子の友のママが私の友となる粘土で作るサンタのブーツ息子がサンタさんにお願いするプレゼント、クリスマスの直前までころ…
子どものころ住んでいた大阪では、商店街などで、ときおりちんどん屋さんを見かけた。にぎやかで派手で、なんかえらい楽しそうやなあと思ったものだ…
橋本治著『窯変源氏物語』は、光源氏が「私」という一人称で語る源氏物語である。つくづくそれは「男」の源氏物語だった。たとえば有名な雨夜の品定…