俵 万智MACHI TAWARA
公式サイト: http://www.gtpweb.net/twr/
歌人。1962年、大阪生まれ。1985年、早稲田大学第一文学部卒業。1987年、歌集『サラダ記念日』を出版、ベストセラーに。翌年、同歌集で現代歌人協会賞受賞。歌集に『とれたての短歌です。』『もうひとつの恋』『かぜのてのひら』『チョコレート革命』『プーさんの鼻』(若山牧水賞)『オレがマリオ』など。古典研究やエ…もっと読む
今年の春、生まれて初めて歌仙というものを体験した。五七五の発句に始まり、その後七七、五七五、七七……と句を連ねてゆくのが連句。そのうち三十六…
読みはじめて、こういう旅もあるんだなあ、と思った。読みおえて、こういうのが旅なんだ、と思った。著者の旅は、いっぷう変わっている。行き先は、…
うすいピンクのボウケンジャーテレビの人気者というのは、不思議なことに、まだテレビを見ていない子どもにも人気がある。アンパンマンとかドラえも…
よるくまの魅力おやすみ前の一冊として、広く愛読されている『よるくま』。息子も、この絵本が大好きだ。初めて読んだときには、「夜、目が覚めたら…
極北、高地、草原、砂漠、熱帯ジャングル……世界各地の秘境と呼ばれる地域での、著者三十年にわたるフィールドワークの成果が、数多くの写真とともに…
気になる日本語を「独断と偏見」を持って「お茶を濁す」ことなく「根ほり葉ほり」詮索し、「べつに」「カンケイナイ」とうそぶく若者の「おしゃれな…
つんつくえんとつくしまえん 昼寝する吾子の横顔いっぽんの植物の蔓(つる)のごとくたどれり「おひるねのとも」に適している絵本というのがある。…
がらがらどん、再び「むかし、三びきのやぎがいました、なまえは、どれもがらがらどんといいました」私が三歳だったころ、大好きだった一人遊びは「…
時代の先端をいくハイテク技術の研究と、古代にロマンを抱く考古学と――両者は一見すると、未来と過去という全く逆の方向を見つめている学問のように…
遠出のおともに子どもを連れて遠出するとき、バッグには必ず二種類の絵本を入れてゆく。一つは、日ごろ慣れ親しんでいる絵本。夜、いつもと違った環…
幼いころから、本を読むのが好きだった。気に入った本に出会うと、一人じめしているのがもったいなくて、「ねえねえ、これ、すごくおもしろいよ。読…
ひとことで言えば本書は、万葉の昔から近代に至るまでの「日本文学歳時記」である。「万葉集」「古今集」「和歌と漢詩」「和漢朗詠集」「枕草子」「…
いつのまにかハラダさんは、すっかり我が家の人気者になってしまった。私の定期購読している雑誌のいくつかに、ハラダさんのエッセイが連載されてい…
「りゅう」とおしゃべりストーリーのある絵本を楽しめるようになった息子は、このごろさかんに登場人物に話しかけてくる。「くる」と感じるのは、読…
小説を読み終えたとき、何らかの「色」が胸の中に広がっていくことが、よくある。この本の場合は、うすむらさき色のソーダ水がはじけるような感じだ…
時は春。所は山梨県境川村。桃と杏と桜の花がいっぺんに咲いている。この雅びな舞台に登場する八人のサムライたち。飯田龍太、三橋敏雄、安井浩司、…
はじめての図鑑一歳の夏、息子の一番好きな遊びは「散歩」だった。楽しみのひとつは、さまざまな虫に会えること。「じゃんごむし(だんごむし)!」…
野坂昭如様初めてお便りいたします。実は、私が生まれて初めて味わった「ある感覚」のことをお伝えしたくて、ペンをとりました。それは「あ、今日の…
もしあなたが今、このうえなく大切な何かを失って、暗闇のなかにいるとしたら、この本をおすすめしたい。あるいは、目の前のことに追われすぎて、さ…
「必死」は、ほとんどの場合、死なない。日本語にツッコミ入れて遊びたおした辞典言葉で、こんなに遊べるのか! と驚かされる。たとえば「大げさ表…