小社は1857年(安政4)の創業以来、人類誕生から現在に至るあらゆる分野の歴史・文化にかかわる出版を中心に歩んでまいりました。この間、明治・大正の『古事類苑』、昭和の『新訂増補国史大系』、昭和・平成の『国史大辞典』など、時代を画する叢書・辞典を出版し、また『人物叢書』や『歴史文化ライブラリー』などの定…もっと読む
- 『〈報道写真〉と戦争: 1930-1960』(吉川弘文館)大石 芳野
翼賛の実像をあらわに戦時中、日本軍に協力した文化人や芸術家は多い。協力しなければ軍に疎まれるばかりか、資材などの入手も厳しかった。写真とて…
書評 - 『江戸の流行り病―麻疹騒動はなぜ起こったのか』(吉川弘文館)鈴木 則子
「現代なら守れる」か ―江戸の流行り病をめぐって―医療ドラマが人気だ。初対面の方に専門を聞かれて「江戸時代の病気の研究をしています」と答える…
自著解説 - 『日本史を学ぶための図書館活用術: 辞典・史料・データベース』(吉川弘文館)浜田 久美子
改行のないレポート ‐『日本史を学ぶための図書館活用術』への想い‐図書館に行かない学生拙著『日本史を学ぶための図書館活用術』(略して「トショ…
自著解説 - 『豊臣水軍興亡史』(吉川弘文館)渡邊 大門
天下統一を支える奮闘水軍といえば、戦国史の脇役のようであるが、その存在は重要だった。そもそも東国の水軍は、戦国大名に召し抱えられた軍事力と…
書評 - 『緒方洪庵』(吉川弘文館)村田 路人
幕末の蘭医学者を手堅く実証緒方洪庵(こうあん・1810~63)は、幕末期に大坂で適塾を開いた蘭医学者である。洪庵・適塾研究の第一人者である著者の…
書評 - 『神社の本殿―建築にみる神の空間』(吉川弘文館)新谷 尚紀
神社建築への疑問 明快に回答する書神社の本殿とは何か、なぜさまざまな形式の神社建築があるのか、そもそも神社の社殿ができたのはいつの時代なの…
書評 - 『乱舞の中世: 白拍子・乱拍子・猿楽』(吉川弘文館)三浦 雅士
千年前の白拍子の舞 奇跡的に復元白拍子といえば祇王(ぎおう)や静御前(しずかごぜん)といった平安朝末期を彩った舞姫のことがまず思い浮かぶが…
書評 - 『畜生・餓鬼・地獄の中世仏教史: 因果応報と悪道』(吉川弘文館)本郷 恵子
中世人の「死後の世界」人は死んだらどうなるのか? 人はどこから生まれてくるのか? あるいは、人は何のために生きているのか? これらの素朴にし…
書評 - 『中世仏教絵画の図像誌』(吉川弘文館)山崎 一昭
野にうち捨てられ朽ちていく美女の死体。戦慄のイメージが現代に及ぼすものは?多彩な仏教思想が花開いた中世。地獄・鬼・六道輪廻(ろくどうりんね…
書評 - 『徳川家康』(吉川弘文館)松尾 剛次
人気武将の実像、明らかに明智光秀が主人公のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」の視聴率が好発進したように、戦国時代は世の関心が高いようだ…
書評 - 『水洗トイレは古代にもあった〈新装版〉: トイレ考古学入門』(吉川弘文館)黒崎 直
トイレ考古学 扉ひらく ―全国の遺構をまたにかけ、排泄の文化史を洗い出す―今も昔も人は皆、排泄(はいせつ)をする。だから古代の遺跡にもその痕跡…
自著解説 - 『藤原彰子』(吉川弘文館)本郷 恵子
摂関政治を支えた「国母」摂関政治は、天皇の母方親族であることを根拠に、天皇の政務を補佐・代行し、権力を握る方式だった。表舞台に立って政治を…
書評 - 『戦争に隠された「震度7」〈新装版〉: 1944東南海地震・1945三河地震』(吉川弘文館)荻上 チキ
教訓の継承を阻む報道規制1944年の東南海地震、45年の三河地震。いずれも震度7相当の大きな揺れに襲われ、津波も発生し、多くの犠牲者を出した大災…
書評 - 『天下人の時代』(吉川弘文館)杉山 正明
近世政治史の新たな地平「江戸時代の政治史はこんなに遅れているのか」。あとがきはやや衝撃的な独白から始まる。織豊政権から江戸時代にかけて、日…
書評 - 『織田信長』(吉川弘文館)松尾 剛次
英雄視せず等身大に描く日本歴史上における「英雄」を挙げろといわれれば、戦国武将の織田信長(1534~82年)は必ずその一人に入るであろう。信長は…
書評 - 『史書を読む』(吉川弘文館)上野 誠
立ち帰るべき場所本書が最初に刊行されたのは、1981年だが、今、読んでも古びないのだ。この間、研究は日進月歩であったにも拘らずである。やはり、…
書評 - 『変貌する清盛―『平家物語』を書きかえる』(吉川弘文館)高橋 千劔破
“おごる平家”を検証する「平家物語」は、日本の物語文学史上、最高傑作の一つといわれる。そこから派生した文学、芸能作品は、中世以降、現代に至る…
書評 - 『戸籍が語る古代の家族』(吉川弘文館)呉座 勇一
別居か同居か「伝統」の再考を古代日本の律令国家は中国を手本に、戸籍によって国民を管理した。もちろん古代の戸籍が全て現存しているわけではなく…
書評 - 『〈謀反〉の古代史: 平安朝の政治改革』(吉川弘文館)春名 宏昭
政治家や官僚にまつわるニュースは、良きにつけ悪しきにつけ事欠かない。特に官僚は「大臣よりえらい高級官僚」などと揶揄されることもしばしば。こ…
前書き - 『朝廷の戦国時代』(吉川弘文館)神田 裕理
影の薄い天皇と公家衆二〇一九年四月三十日、明仁天皇の生前譲位による「御代替(おだいが)わり」により、三十年と百十三日間続いた「平成」の時代…
前書き