小社は1857年(安政4)の創業以来、人類誕生から現在に至るあらゆる分野の歴史・文化にかかわる出版を中心に歩んでまいりました。この間、明治・大正の『古事類苑』、昭和の『新訂増補国史大系』、昭和・平成の『国史大辞典』など、時代を画する叢書・辞典を出版し、また『人物叢書』や『歴史文化ライブラリー』などの定…もっと読む
- 『近世の巨大地震』(吉川弘文館)木村 玲欧
歴史学と防災学の架け橋にー「どこで何が起きたのか」を丁寧に読み解くー日本は「災害大国」である。日本史教育・教養において、政治史、経済史、文…
書評 - 『明智光秀の生涯』(吉川弘文館)諏訪 勝則
明智光秀と信長・秀吉今般、『明智光秀の生涯』(以下、拙著)という題名の書籍を歴史文化ライブラリーのシリーズ本として吉川弘文館から刊行の機会…
自著解説 - 『戦争とトラウマ』(吉川弘文館)保阪 正康
戦争とトラウマ戦争神経症に対する研究は、現在も充分(じゅうぶん)に行われていない。戦後の精神医学界でも無視されたテーマであった。本書は、こ…
書評 - 『戦国大名北条氏の歴史: 小田原開府五百年のあゆみ』(吉川弘文館)小和田 哲男
見直しが進む北条早雲研究二〇一九年は、北条早雲が永正十六年(一五一九)に亡くなってちょうど五〇〇年ということで、早雲に関係する自治体で「北…
自著解説 - 『モノのはじまりを知る事典』(吉川弘文館)木村 茂光
「貨幣」がなくなる? -「モノ」のはじまりと変化を考える-IT関連技術の進展によって私たちの生活環境は急激に変化している。私たち六・七〇代は…
自著解説 - 『松岡洋右と日米開戦: 大衆政治家の功と罪』(吉川弘文館)服部 聡
松岡洋右の現代的意味松岡洋右(ようすけ)が活躍した時代と現代との間には、いくつかの類似点を認めることができる。帝国主義にもとづく資源と市場…
自著解説 - 『〈報道写真〉と戦争: 1930-1960』(吉川弘文館)大石 芳野
翼賛の実像をあらわに戦時中、日本軍に協力した文化人や芸術家は多い。協力しなければ軍に疎まれるばかりか、資材などの入手も厳しかった。写真とて…
書評 - 『江戸の流行り病―麻疹騒動はなぜ起こったのか』(吉川弘文館)鈴木 則子
「現代なら守れる」か ―江戸の流行り病をめぐって―医療ドラマが人気だ。初対面の方に専門を聞かれて「江戸時代の病気の研究をしています」と答える…
自著解説 - 『日本史を学ぶための図書館活用術: 辞典・史料・データベース』(吉川弘文館)浜田 久美子
改行のないレポート ‐『日本史を学ぶための図書館活用術』への想い‐図書館に行かない学生拙著『日本史を学ぶための図書館活用術』(略して「トショ…
自著解説 - 『豊臣水軍興亡史』(吉川弘文館)渡邊 大門
天下統一を支える奮闘水軍といえば、戦国史の脇役のようであるが、その存在は重要だった。そもそも東国の水軍は、戦国大名に召し抱えられた軍事力と…
書評 - 『緒方洪庵』(吉川弘文館)村田 路人
幕末の蘭医学者を手堅く実証緒方洪庵(こうあん・1810~63)は、幕末期に大坂で適塾を開いた蘭医学者である。洪庵・適塾研究の第一人者である著者の…
書評 - 『神社の本殿―建築にみる神の空間』(吉川弘文館)新谷 尚紀
神社建築への疑問 明快に回答する書神社の本殿とは何か、なぜさまざまな形式の神社建築があるのか、そもそも神社の社殿ができたのはいつの時代なの…
書評 - 『乱舞の中世: 白拍子・乱拍子・猿楽』(吉川弘文館)三浦 雅士
千年前の白拍子の舞 奇跡的に復元白拍子といえば祇王(ぎおう)や静御前(しずかごぜん)といった平安朝末期を彩った舞姫のことがまず思い浮かぶが…
書評 - 『畜生・餓鬼・地獄の中世仏教史: 因果応報と悪道』(吉川弘文館)本郷 恵子
中世人の「死後の世界」人は死んだらどうなるのか? 人はどこから生まれてくるのか? あるいは、人は何のために生きているのか? これらの素朴にし…
書評 - 『中世仏教絵画の図像誌』(吉川弘文館)山崎 一昭
野にうち捨てられ朽ちていく美女の死体。戦慄のイメージが現代に及ぼすものは?多彩な仏教思想が花開いた中世。地獄・鬼・六道輪廻(ろくどうりんね…
書評 - 『徳川家康』(吉川弘文館)松尾 剛次
人気武将の実像、明らかに明智光秀が主人公のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」の視聴率が好発進したように、戦国時代は世の関心が高いようだ…
書評 - 『水洗トイレは古代にもあった〈新装版〉: トイレ考古学入門』(吉川弘文館)黒崎 直
トイレ考古学 扉ひらく ―全国の遺構をまたにかけ、排泄の文化史を洗い出す―今も昔も人は皆、排泄(はいせつ)をする。だから古代の遺跡にもその痕跡…
自著解説 - 『藤原彰子』(吉川弘文館)本郷 恵子
摂関政治を支えた「国母」摂関政治は、天皇の母方親族であることを根拠に、天皇の政務を補佐・代行し、権力を握る方式だった。表舞台に立って政治を…
書評 - 『戦争に隠された「震度7」〈新装版〉: 1944東南海地震・1945三河地震』(吉川弘文館)荻上 チキ
教訓の継承を阻む報道規制1944年の東南海地震、45年の三河地震。いずれも震度7相当の大きな揺れに襲われ、津波も発生し、多くの犠牲者を出した大災…
書評 - 『天下人の時代』(吉川弘文館)杉山 正明
近世政治史の新たな地平「江戸時代の政治史はこんなに遅れているのか」。あとがきはやや衝撃的な独白から始まる。織豊政権から江戸時代にかけて、日…
書評