猪瀬 直樹NAOKI INOSE
公式サイト: http://www.inose.gr.jp/
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1946年長野県生まれ。87年『ミカドの肖像』で第18回大宅壮一ノンフィクション賞、2002年小泉首相より道路公団民営化委員に任命される。東京大学客員教授、東京工業大学特任教授など歴任。2007年東京都副知事に、12年から13年、東京都知事。現在、大阪府市特別顧問。2015年より一般財団法人・日本文明研究所所長。主著に『…もっと読む
真のシンクタンクの必要性シンクタンクとは何だろうか。その存在意義が見えにくいのは日本人だけであって、他国ではシンクタンクは重要な位置付けが…
「なぜ?」が生む歴史の楽しさものを考えるとは、どれだけ固定観念から遠ざかるか、ということでもある。今日の学校教育は教科書の記述を暗記して点…
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の核開発疑惑が騒がれているけれど、こうした問題が表面化するのは偵察衛星、別名スパイ衛星の存在に負うところが…
日本人学生を襲った「憎悪」ルイジアナ州バトンルージュで日本人高校生を射殺したR・ピアーズに無罪が言い渡されたとき、信じられない、が大方の日…
外国人ゆえ書けた「任天堂」論任天堂の今期の年間利益は千六百億円を超え、松下電器を抜いた。四万九千人の従業員を抱えて四苦八苦する世界一の家電…
収容所と化した高校に迫る神戸高塚高校で十五歳の女子高生が鉄製の門扉で死亡した校門圧死事件は三年前の出来事である(ALL REVIEWS事務局注:本書…
米の民主主義演出する黒幕湾岸戦争の直前、アメリカ議会の公聴会で、命からがらクウェートから逃げてきたナイラという名前の十五歳の少女が涙を流し…
公共事業と酷似したODA日本のODA(政府開発援助)予算は一兆円を超える。先進各国の途上国援助総額四百数十億ドルのうち日米でその約四割を占め、両…
「日本叩き」の原点浮き彫りワシントンの議事堂前で、下院議員が東芝製のラジカセをハンマーで叩(たた)き割っている映像は衝撃的だった。その生々…
開発競争で遅れをとった仏テレビとはなにか、どんな悪弊があり、どのような未来を期待してよいのか。こうした設問は日本でもつねに繰り返されており…
米に価値観収斂した天皇制日本人の食生活は様変わりしつつある。朝食をパンと紅茶で済ませる人も少なくない。そこに米の輸入自由化が押し寄せる気配…
「湾岸」で露出した行政の弊害早いもので湾岸戦争からすでに三年が経ようとしている(ALL REVIES事務局注:本書評執筆年は1994年)。あの戦争は日本…
不意の悲劇、事故にどう対応著者は最近、「犠牲(サクリファイス)――我が息子・脳死の11日」(「文芸春秋」4月号)という手記を発表した。次男の突…
好ましくない人物を調査アメリカは、自らが世界の警察官として振る舞う根拠を、デモクラシーと人権においている。先ごろのハイチの軍事政権への介入…
伝統を誇る調査報道の危機アメリカ・ジャーナリズムの現状については、なんとなく聞きかじっていても実体は意外に知られていない。若い雑誌記者であ…
皇太子旅程と西郷の“接点”ロシアの皇太子(後のニコライ二世)が日本を訪れたのは明治二十四年四月二十七日であった。その半月後ニコライは滋賀県大…
何が日本人を虜にしたのか日本について、あるいは天皇について語るとき、日本人はあまりにも自家撞着(どうちゃく)になってしまいやすい。距離の取…
服部君への同情を変えたもの十六歳の服部剛丈少年が、ルイジアナ州バトンルージュでロドニー・ピアーズに射殺されたのは昨年十月十七日だから、まだ…
「爵位」の役割を的確に整理華族幻想と呼ぶべき現象が生じたのは、一年前、細川総理が誕生したときだった。元伯爵・細川家の正系で、近衛文麿公爵の…
聴覚サブリミナルの新鮮さテレビはいま、ニュースもワイドショーもオウム真理教のオンパレードである(ALLREVIEWS事務局注:本書評執筆時期は1995年…