猪瀬 直樹NAOKI INOSE
公式サイト: http://www.inose.gr.jp/
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1946年長野県生まれ。87年『ミカドの肖像』で第18回大宅壮一ノンフィクション賞、2002年小泉首相より道路公団民営化委員に任命される。東京大学客員教授、東京工業大学特任教授など歴任。2007年東京都副知事に、12年から13年、東京都知事。現在、大阪府市特別顧問。2015年より一般財団法人・日本文明研究所所長。主著に『…もっと読む
著作集未収録の論考1冊にナショナリズムの時代は終わった、と考えている日本人が多い。僕はそうではないと思っている。依然としてナショナリズムは…
一枚岩ではなかった起草者本書は同名のタイトルで二年前に放映(テレビ朝日系)されたテレビ・ドキュメンタリーの取材を下に書かれた(ALLREVIEWS事…
日本人の戦争観点検の試論日本人は、ほとんど他民族との戦争を経験せずに近代社会へ突入した。これはきわめて特異な歴史といえる。したがって近代以…
“殺人集団”との闘いの記録坂本弁護士一家拉致事件から麻原教祖逮捕までの五年半にわたる殺人集団との闘いの記録である。一家が忽然と姿を消したのは…
脳死状態の息子、2人称の死切ないが避けて通れないテーマである。自死した著者の次男は脳死状態に陥った。これまで著者は末期癌患者の治療の現場を…
庶民に取材し激動期を活写取材の途中、モスクワに立ち寄り特派員の友人に会った。ゴルバチョフが登場する前で、もう十年以上も昔になる(ALL REVIEW…
情報ファシズムへの暗い予感オーウェルの未来小説『一九八四年』は、第二次世界大戦が終結し、冷戦時代に突入した一九四九年に発表された。ヒトラー…
ウソを繰り返す精神病質者これほど考え込まされる問題提起にめぐりあうのは、めったにないことである。だからこそ、ここで展開されている主張は誤解…
鴎外は「三四郎」を意識した新田次郎文学賞受賞の「漱石先生ぞな、もし」の続編である。どうも書評は「正」を扱い「続」は無視するきらいがあり、そ…
千人超す被害、実証的に追及エイズウィルスに汚染された血液がアメリカから輸入され、日本の血友病患者のじつに四割強、一千八百人が罹病(りびょう…
醜悪な図版に潜む戦争心理本書の帯に「古今東西の《敵の顔》に隠されたレトリックを読み解くことからはじまる、無類のヴィジュアル・サイコロジー」…
ラジオ部隊の熾烈な電波戦日中戦争の最中に行われた謀略宣伝のラジオ放送部隊の発端から終息までの八年余りにわたる貴重なドキュメンタリーである。…
「変電所」機能発揮した近代化著者がロンドン大学へ留学した一九六三年、日本製品はとうてい国際市場で太刀打ちできる状態ではなかった。ところが著…
勇名はせた番記者の回顧録一種のキワモノと呼ばれる部類の本である。通称シマゲジとは元NHK会長島桂次であり、彼は石もて追われるように古巣のNHKを…
環境劣悪、現代の奇怪な「城」著者は新聞社の特派員で、世界を渡り歩き、現在はワシントンにいる。奥さんはガイジンである。そういう情況だから、日…
現代人に対する静かな告発本書のテーマはゴミである。同時に、清掃作業員の心の物語でもある。さらに荒廃した現代人に対する静かな告発でもある。 …
異常者という烙印押す論理昭和天皇は八十歳を越える高齢となってからも退位しなかった。膵臓癌(すいぞうがん)と診断されてから亡くなるまでほとん…
戦犯の悲劇、静かに見つめる最終ページをめくりながら熱いものがこみあげてきた。巣鴨プリズンで絞首台を作らされた男が、のち離婚してなにやらわか…
ムラの実相に迫る「夜這い」考日本の政治は国会という制度空間をながめているだけではわからない。新聞紙面の政治欄はじつはなにも語っていないのか…
映画界の戦争とのかかわり本書は二段組みで五百ページ近い分厚さ、しかも学術論文だから読みにくいと思われるかもしれないが、決してそうではない。…